私は現在高一なんですけど、中三のときにこの本に会っていればよかったなとつくずく思います。この本は受験・就職にすごく役立つと思います。この本はいわゆる難関高に出てくる言葉の問題はほとんど網羅していると言っても過言ではないでしょう。都立・県立高校で偏差値７０あたりのところを受けるのであれば、自信をつけるために本書を夏休みなどに一気に仕上げるのもいいかもしれません。しかしこの本は都立・県立高校の四字熟語の出題形式にはあまり対応していません。四字熟語のうち一文字を空けてそれを答えさせ、その四字熟語の意味を選択肢から選ばせるという形式は、どちらかというと少し癖のある私立向けだと思います。癖のある言葉の問題を出す私立なら、かなりレベルが高くてもこれ一冊で大丈夫です。慣用句やことわざについては、本当の国語力が試される問題が厳選されて載っています。難読語については覚えておいた方がいいものがたくさん載っています。同音・同訓異義語は文章の中で答える形式になっていて、解説もシンプルでわかりやすいので復習がしやすいです。誤りやすいことばでは、書けそうで書けない字をたくさんピックアップしています。ドリル形式で問題数が多い本書は、受験前の演習に最適です。ただ一つ難点を挙げるとすれば、問題のすぐとなりに答えが載っていることです。回答が別冊だともっとよかったなあと思います。土屋道雄さんの本はどれもわかりやすいのでおすすめです。