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Greatest Hits

価格: ¥1,155
カテゴリ: CD
ブランド: Geffen Records
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   優れたものは長持ちする、という言葉が真実なら、ガンズ・アンド・ローゼズが世界最高峰のロックン・ロール・バンドのひとつであることは、本作『Greatest Hits』で決定的になるはずだ。思い返してみれば、1987年にデビューした同期のアーティストたちは、パーマをかけてポリウレタン繊維の服を着せたプードル犬のようなシラけた存在だが、このLAの悪ガキたちは今もってロックの神だ。「Paradise City」のまばゆいばかりのコードとスタジアム・ロックにふさわしい堂々としたスケール感を耳にすれば、レザーのズボンとバンダナを身に付けたくなること間違いなし。もちろん、ファンたちは“セックス、ドラッグ&ロックン・ロール”をファッションとしてではなく、生きざまとして実践した。アクセル・ローズが「Welcome to the Jungle」で「お前が血を流すところを見たい」とクスリ漬けの異常者のように叫ぶと、こりゃマジだ、と思わずにはいられない。だが同時に、そこには驚くほど詩的なアクセルの感性が表れている。「Patience」や「Sweet Child of Mine」といった、ひたすら感動的なラブ・ソングは、そんな感性のたまものだ。

   ドラッグ・マニアの天才性が爆発した『Appetite for Destruction』に比べると、その後のアルバムは見劣りするものばかりだが、本作を聴けば分かるように、ちゃんと注目すべきナンバーはある。その証拠に、名曲ぞろいとは言えない『Use Your Illusion 1』および『Use Your Illusion 2』から、究極のロック・バラードと言えそうな「Don't Cry」と「November Rain」が、そして激しい怒りが噴出した「You Could Be Mine」が選ばれている。『The Spaghetti Incident』からのカバー曲はどれも記憶に残らないが、ラスト・シングルが妖しい冷笑に満ちたローリング・ストーンズの名曲「Sympathy for the Devil(邦題「悪魔を憐れむ歌」)」だったという事実は、いかにもガンズ・アンド・ローゼズらしい。(Dan Gennoe, Amazon.co.uk)