最高の筋肉本
★★★★★
解剖の本はほとんど入手したりコピーとったりでこだわってきているけれど、これまた最高の美術家向けの良書といえる。人体全体の筋肉図では三頭筋の前に大円筋がついていて広背筋があまり描かれていない。なるほど記憶でスケッチするには大円筋を先に描写組み込むのはいい手だ。またその同じページに大殿筋の下部の深層に尻の人体が屈曲するさいに出現するデリケートな角度が表現されていて、ああ、それで坐骨の角度、収斂が起きるのかと、納得。ほかにも眼からウロコが沢山あって嬉しかった。
本の完成度に不満が無い。
★★★★★
冒頭に皮下の全身図が数ページ、『正面/背面』で載っています。
その後に部位ごとのページがあり、そちらも『正面/背面/側面』のアングルで描かれています。
この本の良いところは、全身図/部位ともに必ず決められたアングルから描かれているところです。
ほかの美術書ではそれぞれアングルが曖昧で、参考にしていると立体を把握するのにやや混乱するケースがありました。
この本ではそれがありません。(逆にいえば特別なアングルがないのですが)
絵もペン画でしっかりと描かれていて、学術的スケッチにおける「正確に描き写す」という理念が完璧に実行されています。
ドイツで医学書として作られたようですが、この繊細さ/正確さには感服です。
嬉しい一冊です。
★★★★☆
これはあくまで医学用のものなのですが(と言っても18世紀の、ですが)、
基本的な技術と知識を持った絵描きならば、十分に人体のアンチョコとして使えると思います。
アルビヌスの有名な銅版画を収録したもので、当時銅版画のメッカであったオランダの、さらに代表的な作品です。
星をひとつ減らしたのは、美術用に作られたものではないし、
かと言って医学用としては骨董品であるし、
人によっては実用性に難があるかなと思ったからで、
さりとて、美術品と言うほどの印刷品質ではないのは、
値段とサイズを見て頂ければお分かりかと思います。
元の版画がとても素晴らしいものなので、
手元に置いておく価値は十分にあるでしょう。
美しい筋肉と骨
★★★★☆
体の仕組みに興味があり購入しました。 特に筋肉が美しく丁寧に描かれています。 筋肉を浅い所から深い所までどうなっているか知りたい人にはお薦めです。 見れば見るほど発見がある本です。