ではそのコストを誰が負担するのか、など議論不足も若干あり。
が、期待していた割にはやや物足りない気がしないでもない。
経済産業研究所がバックボーンとなっているので仕方がないのかもしれないが、
文部科学省系の研究者の視点も取り入れれば、さらに切り口は広がったのではないか。
また、企業側からの視点がやや少ないような気もするし、ややもすれば歴史的に振り返っている部分が多すぎる。
論文集なので、各論者間での重複は!仕方のない部分もあるが、
その辺りをすっきりとさせれば、より濃いものになったのではないかという気がして惜しい。
さりとて、これだけ産学連携というシステムを網羅的に考察した類書は他になく、関係者にとっては必読の書と言えよう。