無限の住人はこのあたりで一区切りではないかと思っている
★★★★★
物語が急転する前の、江戸編第一期を締めくくる巻である。
たしかアフタヌーン本誌で長期休載があったのもこの8巻ではなかったか。
私の印象では、8巻以降はどこかそれまでの話から、
少しづつ微妙なズレがでている気がする。
張り詰めていた糸が一度切れて、懸命に結びなおそうとしているのだけど、
それでも元通りにはなっていないような、
本当に微妙なズレがでている気がしてならない。
とりあえず8巻以降は、凛がちょっとづつ逞しくなっていく。
彼女の可愛らしさである「ぬるさ」や「ゆるさ」の露出が減ってゆき、
仇討ちに矛盾を感じる姿や、人の生死に躊躇う部分が少しづつなくなっていく。
むしろ直情的な性格になっていって、最近では驚くほどの蛮勇ぶりを見せていたりする。
私は可愛い凛が好きで、無限の住人は凛を愛でる漫画だと思っているので、
どうにもこの8巻あたりで一区切りである。
万次の不老不死解明編あたりからは完全についていけなくなった。