最初は面白かったが……
★★★☆☆
奇抜なストーリー、迫力ある画風、ひとくせあるキャラクターが面白くて読んでいました……が、途中で飽きました。時々新刊が出ているのを見て、「まだやってるんだ」と驚きます。最初は良かったんですが、もうちょっと話を一本道にしても良かったんではないかと。幕府が絡み始めてきたあたりから、「面倒くせぇ」と思ってしまいました。逸刀流との戦いのみを扱って、15巻くらいでまとめてくれれば、良かったのですが……。
イイ!
★★★★★
素晴らしいです
簡単に書くと和風ベルセ〇クです
読んでて爽快です技をキメた時の花札みたいな背景に舞うバラバラの肉片が綺麗
グロさも許容範囲内でメチャクチャグロい訳じゃありませんので誰でも読めます
なかなか面白いのでオススメです
江戸(異世界)無茶苦茶剣術アクション
★★★★★
活劇シーンの妙は恐悦至極。
モードの先端を超えてしまった衣装を法螺に着飾る剣士達の生き様は、読んでるうちに熱く、体を痺れさせます。
バガボンド以外の剣術アクション漫画を読みたければ、まず第一にお勧めしたいのは、この むげにん。
杓子定規に判断すると[ グロ注意!]のレッテルを貼り付けたくなるのですが、作画のあまりの華麗さと、シナリオの気持ちよい滑・落・昇・天さに、この作品へのレッテル貼りの欲求は消し飛んでしまいます。
日本マンガを堪能するには、外せない一作。
残酷さを通して描く美しさ
★★★☆☆
不死の体をもつ主人公「万次」と両親を殺された娘「凛」の物語。
凛の両親は道場を開いていたが、かつて道場を追われた天津家の現在の跡取り
天津影久(と彼が率いる逸刀流の者たち)によって殺されてしまう。敵討ちを
誓う凛は、用心棒(助太刀)の万次とともに天津影久を追う…。
とまあ、こんな内容になっています。
世界観は一応江戸時代ですが、モヒカンみたいな髪型の奴がいたり、サングラ
ス、ピアス、髪染めと格好は何でもござれです。キャラの個性がとにかく強い
ところは本当に見ていて飽きません。しかも、ストーリーの運び方がうまいか
らパワーインフレがほぼなく、ハラハラドキドキの展開です。また、剣士の武
器が様々にデザインされていて、コミックの巻末なんかに特集されている場合
もあって、いろんなお楽しみが待っています。
絵は細い線と筆が走ったような線の入り混じる独特の雰囲気があります。戦闘
シーンは迫力満点です。擬音の「ドカッ」「グッ」「ダッ」など普通はカタカ
ナで書く部分が全て漢字になっているところも、雰囲気というか迫力を感じさせ
ます。戦いを決めるひと斬りはときに見開きを使って、さらに画面の周囲に花
や装飾がほどこされて描かれます。これが私は大好きで、劇的な瞬間を演出し、
残酷さのもつ美しさがこれでもかというぐらい強調されます。
ただ、こういった残酷な描写がまったく駄目だという人はやめておいたほうが
いいと思います。ご注意を。でも、残酷OKの人にはぜひ見てもらいたい作品。
人を選ぶので、星は控えめにしています。
「痛み」への飽くなき追求
★★★★★
「不死の苦悩」を扱った作品は数あれど、こんな風に「不死の痛み」を扱った作品は
今までなかったように思います。
不死の体を持つ主人公「100人斬りの万次」は、施された秘術で体内に宿された
「血仙虫」の力で首と胴を切り離されない限り死にません。
斬られた手足は「ヨイショ」と繋げれば元通り。お腹も背中も数分で、ホラ元通り。
おまけに奇怪な武器を山ほど駆使する達人。
どんな斬り合いも「反則的」に負け無し!
でも、だからって全然大丈夫じゃないんです。
そう。斬られたら、凄く痛いんだってば。
数多の剣の達人や、暗器の使い手と渡り合う万次さんは、その度ごとに必ず
「イテェ!!」と手足を落とされ、腹や胸を貫かれます♪
またこの描写がスゴイ。
どういう発想をすればこんな武器考え付くの?ってぐらいエグイ暗器の数々で
刺し貫かれ、抉られ、ボロボロにされる万次さん。
でも、どんなに痛くても、死ねない。
不死身だから♪
いやいや万次さんだけじゃなくて、主要登場人物は一度は必ず、
目をそむけたくなるような「痛い目」に遭います。
ああ、麗しの百淋姐さんも…。
私が「無限の住人」から目を離せないのは、このアブノーマルな「沙村広明ワールド」に
対する本能的な「怖いもの見たさ」なのかもしれません。
だって、こんなに「痛い」漫画、ほかに見当たりませんもの…。
なのにギリギリのところで「グロ過ぎ!」にならず、
痛みすらどこか美しい。どこか淋しく物悲しい。
ストーリーは全然違うけど、子供のころに読んだ手塚治虫の「どろろ」の匂いを
ふと思い出させる、不思議な不思議な「沙村広明ワールド」。
本編最新刊はいよいよ最終章へ突入。
一味違う刺激が欲しいあなた。
これを機会に「無限の住人」になってみてはいかが?