前作の好評ぶり、そして好!セールスがプレッシャーになったとかで-もちろん、豪華なメンツを集め、指揮することへのおそれもあったのだろうが-、プロデューサー氏は「1作目を自分の中で否定することで、ようやく制作にとりかかれた」と語っていた。その言葉が示すように、これは単なる続編というよりは、同じ形式をとりつつ、このアルバムのためのオリジナル楽曲(5)なども含み、微妙に異なったテイストを持つ作品に仕上がっている。
なお、グローヴァー・ワシントンJr.のように、1作目の噂をミュージシャン仲間から聞き、自ら参加を申し出た、というケースもあった。結果、彼にとっては最晩年の参加作のひとつとなったが、ビッグバンド・セッション-このアルバムのテーマ曲として大胆にアレンジされた1、そして8-の一員としてプレイすることを、「こんなの何十年ぶりだよ!」と大変喜んでいた、ということだ。