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Bare Trees

価格: ¥966
カテゴリ: CD
ブランド: Warner Bros / Wea
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もっと評価されてもいい傑作 ★★★★★
70年代前半のフリートウッド・マックは初期のブルース・ロック時代と『バッキンガム・ニックス』加入後との過渡期と位置付けられあまり評価されているとは言い難い。しかし、ジョン・マクビーの手による寂寥感漂うジャケットのこのアルバムは聴けば聴くほど味わいを増す傑作である。

この時期のフリートウッド・マックは看板のピーター・グリーンも味わい深いスライド・プレイヤーのジェレミー・スペンサーも脱退しており、サード・ギタリストのダニー・カーワン、当時唯一のアメリカ人であるボブ・ウェルチ、そしてチキン・シャック時代からのフリートウッド・マックの熱心なファンであったクリスティン・パーフェクト(マクビー)、そしてオリジナル・メンバーであるバンドの要ミック・フリートウッドとジョン・マクビーという布陣。
アルバム全10曲(厳密に言うと10はMrs.Scarrotの語りなので実質9曲)中5曲を提供しているダニー・カーワンが中心であり、ギター・インストの名曲といえる4『Sunny Side Of Heaven』やタイトル曲のブルース・ロック『Bare Trees』そして冒頭の1『Child Of Mine』や、メロウな英国SSW的作品9『Dust』など最も目立つ存在である。
このアルバムの素晴らしさの大半は彼の功績であろう。

また、このアルバム全体に流れるアメリカ的な部分。これが大きな特徴なのだが、これを持ち込んだのは間違いなくアメリカ人のボブ・ウェルチであろう。
1『Child Of Mine』はブルース・ロック的ではあるがどこか当時隆盛を極めていたスワンプの香りが強く漂う。感触的には『レイラ』の中の作品のようなといえばおわかりだろうか。
8『Spare Me A Little Of Your Love』はまさにアメリカンロックであり、最後に聴こえるカントリー的なチキン・ピッキングはボブのプレイであろうか。前半の間奏でのカーワンのリバーブをかけたリード・ギターとの聞き比べも楽しい。
それにしても6『Sentimental Lady』はいい曲である。キラー・チューンとはこういう曲を言う。どちらかといえば大ヒットしたソロより、こちらのバージョンが好みである。

しかし、このアルバムで最も心を奪われたのはクリスティン・マクビーのカッコよさである。
前述の8『Spare Me A Little Of Your Love』でのヴォーカルの素晴らしさはこのアルバムの白眉である。
マック・ファンなら必ず上位に入るであろうアルバム ★★★★☆
フリートウッド・マックと言うとリンジー&スティーヴィー加入後のアルバムかピーター・グリーン在籍時のブルース・アルバムに目がいきがちでグループの過渡期にあたるこのアルバムに注目がいくことは少ないですが、マック・ファンなら必ず上位に入るであろうアルバムがこれです。アルバムのジャケット同様のモノトーン、もしくはセピア・カラーで統一されたかのような落ち着いたいい曲が並んでいます。ボブ・ウェルチのキャリアの中で最高の一曲だと思われる 悲しい女 (SENTIMENTAL LADY) は必聴の一曲。秋から春先までの定番の一枚です。
コンセプト「枯れ木」 ★★★★★
実に味わい深いアルバム。
聴き込むほどに良くなってきます。
このアルバムにリンジーとスティービーはいない。しかし、ある種の共通した雰囲気を感じる事が出来る。
それも、こちらの方が成熟している。アルバムタイトルは「枯れ木」である。
コンセプト・アルバムとして、トータルな味があり、素晴らしいです。

1.Child of Mine

ダニー・カーワン作のこのブルースでポップな曲は両親の離婚と自分の子供への感情が歌われている。

2.Ghost
ボブ・ウェルチ作。
3.Homeward Bound
4.Sunny Side of Heaven
5.Bare Trees
6.Sentimental Lady
7.Danny's Chant
8.Spare Me a Little of Your Love
9.Dust
10.Thoughts on a Grey Day

枯木に花が咲きました。 ★★★★☆
1972年作品。ジャケ大賞受賞させてやりたいほどの素敵なジャケ。酔っ払いジョン・マクビーさんが撮ったそう。中身の方は、これがまたほんわかとして心を癒してくれるんです。カーワンさんもボブさんもクリスティンさんも持ち味が充分に出ていてこの時期のマックも良いですよう。4曲目のインストなんかもうめろめろ。枯木に花が咲きました。