モデルとしてCM、雑誌、コレクションなどで活躍していたという経歴を持つシンガー/ソングライター、弥生。デビュー当時は“小雪の姉”ということが話題になった。でもこのアルバムを聞けば、彼女が天性のクリスタル・ヴォイスだけでなく、類いまれなる才能も持ちあわせたミュージシャンだということがすぐにわかるはず。
ボサノバ、ソウル、フォーク、ブルースからのインフルエンスを感じさせるソング/ライティングを最新のクラブ・ミュージックにも通じるアンビエントな音像で描き出す彼女の歌は、マニアックな音楽ファンでも納得できるだけの品質を備えている。(森 朋之)