キラーズ [DVD]
価格: ¥5,040
きうちかずひろ、大川俊道、辻本貴則、河田秀二、そして押井守の5人の監督が拳銃をテーマに撮影したオムニバス映画。
なかでも出色なのは、会社をリストラされたOLが、ひょんなことから殺し屋家業に転職する「CANDY」。主演の星野マヤが『ニキータ』を彷彿とさせるガンアクションを見せる、その様はセクシーにしてクール。最後のオチの決まり具合もナイス。
短編ながらその特異な作家性が色濃くでている押井守監督の「.50 Woman」は、美人スナイパー(仁乃唯)が某アニメ・プロデューサー(鈴木敏夫)を狙うまでの緊迫した時間を描いた作品。しかし押井のこだわりは、大型拳銃のディテールを描くことと、スナイパーが仕事の合間に食べるコンビニのおにぎりやペットボトルの飲料などに注がれており、映画の途中それぞれの飲食物の詳細な解説やカロリー表示までが字幕で挿入されるあたりがおもしろい。(斉藤守彦)