もう少しリーダー論に絞って欲しかった
★★★★☆
最近、立て続けに岡田監督の著作を読みましたが、失礼ながら、読んだ後
印象が変わりました。結構色々考えてるんだな〜と。特に浜中⇔平野の
トレードに関する考え方等は、確かに巨人の補強とは一線を画しているかも
知れないと思いました。
ただ、「トレードの際、入ってくる選手によって死んでしまう選手がいないか
どうかをまず気にする」と言う著者は、今回の城島獲得をどう思うのか、正直
聞いてみたい(多分賛成では無いと思うが)
後、タイトルから見るとリーダー論のように思えるのだが、後半部分は自分の
球歴の話になってしまい、散漫になった感は否めない。著者が自身満々で論破
する同世代の落合・原両氏に対する考えをもっと読みたかった気はする。
筆者の考えを綴った本
★★★☆☆
筆者は大学野球で華々しい活躍をしてドラフト1位で阪神入団。
その後も阪神のクリーンナップを任された選手時代を送った。その後、
若くして阪神の2軍監督を任され、そして第30代阪神タイガースの監督を
勤めあげた、「野球エリート」であり、ご自身も「熱狂的な阪神ファン」
である。
そんな一流の道を辿ってきた野球エリートにもかかわらず、選手のメンツ
や気持ちを察して采配、指揮していたことが、本書を読んでよく分かった。
ただ、タイトルの「頑固力―ブレないリーダー哲学」とは内容は離れて
おり、個人的にはそれほど考えが一筋で曲げない(つまり頑固)とも感じ
なかった。むしろ、本書の端々で出てくる野村克也監督の記述を読むと、
野村監督の方がそうではないかと…。
また、「リーダー哲学」とあるが、決して監督時代の体験談を綴ったの
ではなく、多くのページを割いて、選手時代の思い出も語っている点でも
「?」と感じた。
本書は、著者の選手時代、監督時代に経験した生活、思い出、出会い、
まわりからのサポート等を書き綴ったエッセイのようなかたちに
なっている。阪神が好きな人、著者のファンであれば、興味深く読める
本である。
プロの書き手ではないので仕方ないが、全体を通してのまとまりも
あまり感じられなかったため、☆3つとした。
名将の本音
★★★★★
阪神で選手時代に日本一から暗黒時代を過ごし、オリックスに移籍。オリックスでコーチ経験を積み、1998年に2軍監督として阪神に復帰。暗黒時代から抜け出す為多くの選手を育てて阪神を常勝軍団に変えた。名将の本音が語られています。
野村監督が暗黒時代をマイナスの時代と考え、改革したと考えるのと違い、暗黒時代を乗り越えたから今の時代があると考える等岡田監督の考えが至るところに書かれています。
名将岡田監督の考えは基本的に全てを肯定してます。そんな名将の全てに触れてみませんか?
岡田前監督の本音が満載!
★★★★☆
生まれた時から阪神タイガース一筋である岡田前監督の本音が満載です。現在解説者として活躍中ですが、ベンチの中の会話のような戦略的な解説はファンをも魅了します。理論的戦術と強運を持ち合わせそれを頑固に動かさず貫き通した阪神タイガースでの5年間の裏事情を教えてくれる本です!
嫌いになっちゃうかも!?
★★★☆☆
ボクは物心ついた時からのタイガース・ファンなのです。
岡田前監督には、昔から興味があったので買ってみました。読んでみるとなんでこの本が「頑固力」なのか良く分からなかった。
おまけに“ちょっと嫌いになっちゃうかも”なコトも多く書かれていたので、ちょっと後悔・・・。
やっぱり監督って立場で、本は出さない方が良いのかな。なんて思ってしまいました。
特に、昨年のような劇的な逆転で優勝を逃した年には。ね。