奄美関係の書籍は、えてして「○○論」のように堅いものが多いのですが、この本は、一つ一つの項目が完結するように書かれているので気軽に読めます。市販のガイドブックを地図がわりにして、この本で、ご自分の興味のある物事を抑えておけば旅行などで奄美を訪れる際には有意義に過ごせるのではないのでしょうか。奄美出身の方には、懐かしい思い出と土地が目の前に浮かんでくるでしょう。
「39歳、ぼくは奄美大島に住む事になった。」という作者の前書きにあるとおり、奄美で暮らす前と暮らしてからの、習慣の違いに戸惑う姿が、かえって、私のように奄美で暮らす人間には新鮮です。
第7章は奄美を知るための資料が網羅され、付録の奄美への道は、奄美旅行を計画中の方には、ぜひ、目を通して頂きたいです。