沖縄をあとにして上京し、自分たちなりのブルースを掲げたデビュー当時。友だちや家族との関係の変化を経て、再び自分たちの足元を見直して、沖縄音楽に対して以前より素直になっていった時期。それらを経て、オリジナルという考えさえ超越して、あらゆる人にとって音楽が身近であるようにとの願いをこめた「一五一会」の発明があった。そして、より大きなポピュラーソングを作る今がある。ここにあるのは、3人の人生自体が、声高に語ることなく刻まれた重みなのだ。(石角友香)