11次元の世界を数式で描出しています。
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超弦理論がシマシマでブツブツな量子の世界を表すのに対して、こちらは12次(3次元∧時間t×2=12次元)に求める変数一つ残した11次元、つまり物理量として完璧に式化しています。第1トッフェル記号と行列式の計算の中のγ5等を使って後、基本式からフェルミオンだから等、8次プラス4次になるとかそれより1次少ない7次だとか説明があり、ポンポンと出すように式が旨く成り立ってゆく。行列分けしながら式が更に発展してゆく。そして全ての物理式はここにあるかと錯覚まで起こさせくれる。物理学の基礎を学んだ人には、解る説明ではないかと思う。ル・ジャンドル方程式や波の形等の問題は残るから完璧は誇示出来ないであろうが、プログラム化し得る式として最良かと思う。今後の物理に役立ってほしいと願う一冊だ。