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デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)

価格: ¥76
カテゴリ: 単行本
ブランド: 早川書房
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人間中心の思考 ★☆☆☆☆
デザイン思考とは、デザイナーが人間を中心として物をデザインするように、
プロジェクトも人間中心として推進していくことらしい。

「らしい」というのは、結局デザイン思考とは何かという定義が明確になっていないのである。
そのため本を読み進めていても、もやもや感がつきまとい、
今一内容が頭に入ってこない印象を受けました。

本の構成は10章に分かれていますが、最初と最後の章意外は、いわゆる著者が所属するIDEOに
おける適用事例を述べています。
まずは、最初と最後の章を読んでみて、本書を読むかどうか判断してみてもよいかもしれません。

全体を通してデザイン思考とはこういうものであると、漠然と察して欲しいということかもしれませんが、
もう少し、読む人を中心とした構成(それこそデザイン思考で)にしてくれると
よかったなという印象です。
イノベーションサイクルのためのエッセンス ★★★★☆
発想するということにはパターンがあるような気がする。そのパターンの一つとしてデザイン思考という言葉にひかれて購入通読
読んでみると、イノベーションを体現し続けている会社、IDEOがどのように新しい製品価値を発想して開発し、生み出しているのかが記載されている。一つ一つの実践に伴う経験に裏打ちされているので重い気がしますが、研究、開発という過程の各々のフェーズの中で意識するべきポイントが記載されている。制約を見つけること、イノベーションの必要性、問題をプロジェクトと認識する、問題解決に対して計測すること、ニーズを見つけて需要に転換するなどどれも示唆に富んだ内容なっていると思います。またこれからの時代求められるあるべき姿、企業が生き残るために目指すべき状態も言及してくれている。最終章の各個人が、組織がデザイン思考として生産、開発、研究に参加するときに意識する必要があるものは非常に面白く、今後自分の中でも意識したいと思う。全く新しい発想、製品、サービスを生み出すのにも最適なパターンや技術があると改めて認識することができた。問題はその状態にどのように近づいて、どのように評価するかということ・・・
既存ではないものを作る必要がある人には本書を読み著者の考えを学ぶことで新しい物を生み出すときに必要とされる最適なステップを認識できると思います。
「クールビズ」 もデザイン思考の成果 ★★★★☆
デザイン思考について,さまざまなエピソードをまじえて語っている. エピソードのひとつとして,小池百合子環境大臣のリーダーシップのもとで博報堂が展開した 「クールピズ」 のキャンペーンがとりあげられている. 短期間で 「クールピズ」 を浸透させることができたのもデザイン思考のおかげということだ.

また,新興国でモバイル機器で初めてインターネットを経験する顧客がふえていることに目をつけたノキアが 2006 年にそれまでのハードウェア主導のアプローチの代替策を実行したことも書かれている. 国内ではもっと以前からインターネット・サービスを提供していた NTT ドコモがなぜノキアに勝てないのか,という観点から読むのもおもしろい.
経験からくる観測眼 ★★★★★
結果を考えた、観察の重要さ。

物事をただ眺めているだけではなく、観察、観測を通した体験から、
目の前の出来事を計り、結果に繋げる。

その実例が記載されている。

デザインに関わらず、物作り、現場の改善、売上げ向上など、
カタチの有無を問わず、全てのプロジェクト関係者にお薦め。