小学校受験に向けて
★★★★☆
テレビの教育番組で、
汐見先生の「幼児の才能を伸ばす」というようなお話を聞き、
なるほどと思っていたので、
この本を買いました。
子どもの国語力、さんすう力などの能力を伸ばすには、
計算や書き取りをやらせるのではなく、
日常生活の中で、
「お皿を3枚出してね」とお皿を数えさせたり、
「四角のお皿を用意してね」とお皿を選ばせて、
数を数えたり、図形を認識させたり、
あるいは、
「大きなみかんはパパにあげてね」というように、
比較の言葉を使うようにするなど、
そのような細やかな「親の教育力」が
子どもを伸ばすということが
具体的に、わかりやすく書いてあり、
とても参考になります。
有名小学校でも、
小学校、中学、高校、大学とのびていく子どもをとりたいわけですから、
このように育てている子どもが合格するのだろうなあと
思いました。
うちはまだ小学校受験するかどうかわかりませんが、
受験しないにしても、
汐見稔幸先生が書いているようなことを親がしてやれば、
中学受験にも積極的に取り組めるのだろう、
と納得しました。
幼児の才能の伸ばしかたや学力のつけかたがよくわかる本です。
イラストもおしゃれなかわいい本でもあります。
文字・数との付き合い方がくわしく書いてある
★★★★★
10年ほど前に汐見稔幸さんの講演を拝聴し、
難しいことをやさしく解説し、
常に子どもの幸せを考える視点、
社会的な視野の広さに感心し、
それから汐見さんの著書を多く読んできた。
同じシリーズの
『0〜3歳 能力を育てる 好奇心を引き出す』に続いて出されたこの本は、
0〜3歳の本と同じように、
発達段階による子どもの行動の特徴について、
くわしく、かつ、わかりやすく書かれており、
私のような幼児教育関係者にも、
非常に参考になると思う。
特に幼児の親の関心が強い、
「文字と数とのつきあいかた」について、
くわしく書かれていて、
小学校に向けて、
どのように文字や数について関心をもたせていくのか、
子どものやる気を育てていくのかが、
よくわかる。
文章はわかりやすいが、
内容は専門書並みに濃く、とても役に立つ本である。
表紙イラストがすごくかわいい
★★★★★
表紙のイラストにかわいらしさにひかれて、購入しました。
汐見先生はテレビで見て、やさしそうな人だなと思ったことも選んだ理由の一つでした。
読んでみて、
『幼児期の楽しい、おもしろいと感じた体験は、長い人生の生きる原動力』
というところで、感動してしまいました。
「ああ、子育てってそうなんだな。
せっかく生まれてきたのだから、子どもには人生って楽しいと思ってもらいたい。
そう思ってくれることが一番大事じゃないか」
と思いました。
当然のことなのに、忘れていたような気がします。
そして、そうやって人生を楽しめる子どもは、
自分の才能を伸ばせる、というのもよくわかりました。
本棚にこの本があると、とてもかわいいし、
本の内容もやさしくて、
心がほんわかして、子育てもがんばれそうな本と出会えました。