基礎概念と応用をバランスよく念入りに解説
★★★★★
コロンビア大学で1936年の夏に行った講義をもとにした熱力学の教科書である。最も価値のあると思ったのは、第一法則を定式化する際に、エネルギーを念入りに議論していることろだ。ふつうここはさらっと話をすましてしまうので、特にめだった。また第二法則の議論において、熱力学的温度を丁寧に導入している。エントロピーの定義のところでは不定な定数に読者の注意をうながしておいて、最終章の第三法則への準備をしている。応用に関しては、熱力学的ポテンシャルを導入し、相平衡に触れる。そして気体と希薄溶液の化学平衡をそれぞれ章をあらためて論じている。エネルギーや温度などの基礎概念をきちんと説明し、応用も扱っているにもかかわらず155頁という小さな本にまとめるのは容易なことではなかろう!。理論と実験の両方を研究した最後の物理学者と言われているFermiにしかできないことなのかも知れない。初学者とともにひと通り熱力学を学んだ方にもお勧めできる名著である。
熱力学よき本
★★★★★
一章で現れる語彙に慣れれば、まず平易な英語であるため読みやすい。
内容は論理的な飛躍がなく分かりやすい、おおむねヘルムホルツの自由エネルギー(F)で理論展開を行っている。このように手法が一貫しているので、洋書の受け売りで書かれたような伝統的な和書の熱力学の教科書よりずいぶんと分かりやすい。
Good for beginner.....
★★★★☆
i m a first year student in university of tokyo n my teacher suggested this book by fermi as the reference book ,i found it very useful n hope those who are going to buy this book will benefit from it as well.