物語としての忠臣蔵は「仮名手本忠臣蔵」や「多門伝八郎」が
残した覚え書きから創作されている部分が多く、しかし中には
事実もあるのではないか…それを知りたくてこの本を購入した
訳ですが、これまで読んだ数冊の本と内容はほぼ変わらず、
特段新しい事実を発見することもありませんでした。
今までに忠臣蔵の物語しか読んでいらっしゃらない方、もしくは
忠臣蔵とは何だろう?とおっしゃる方には良いかもしれませんが
忠臣蔵の真実をもっと知りたいのだ、という方や今までにそれに
近い本を1冊でも読まれたことがある方でしたら、購入されても
がっかりかもしれません。
重複する部分が多すぎました。
なのに何故こんなに長く人気があるのか?もちろん文学史上稀に見る名脚本とそれを支えた演劇陣、さらにはそれに肥やしをつぎ込んだ江戸以来の民衆達。それは分かるけど、それでも何故?とかねがね思っておりました。
今回この新書でなんとなく見えてきたのは九段目の意味深さ。なるほどそうだったのかと納得させられました。
しかし何で事件が起こったのか?やっぱりこればかりはわからなかった・・