ハリー・ザ・ワンマン・バンド!!
★★★★★
80年代後期にバン・ダイク・パークスが来日し、
ベースを細野さんが担当してコンサートがありましたが、
まあさびしい入りで、
出待ちなんか、ぼくともう一人の女の子だけ。
主役のバン・ダイクほっといて、やさしい細野さんに
握手してもらったのは、良い思い出です。
あの時期とはまるで、人気も評価も変わって
気軽に聴けるのが本当に嬉しい!!
若い人には信じられないでしょうが、
80年代後期、評価のはざま期には、アナログを
注文したら、
「北海道に一枚だけ残ってるから、取り寄せます」
なんて状態だったのです。
みなさん幸せかみしめて、大事に聴いてください!!
「トロピカル・ダンディ」というタイトルの曲を
ピーター・ゴールウェイが80年前後に吹き込んでいます。
「オン・ザ・バンドスタンド」という
アルバムで再発されてます、聴いてみてね!!
音楽の名コック(料理人)、ハリー細野のエキゾチカ・・・
★★★★★
中学生時分に、ティン・パン・アレイの演奏する「香港ブルース」や「蝶々ーSan」を偶然FMラジオで聴いてひどくショックを受けました。
正直あのころは、なんでこんな「時流に反した趣味っぽい」楽曲を敢えてプレイするのか、まるで、理解できなかったけど、とても心地よくて、いつまでも印象に残る、素敵な音楽だと思った。その後、リトル・フィートやライ・クーダー、サンディ・デニー、イーノ等を聴くようになって、ようやく細野さんの先見性というか、時代を超えたモダーンなセンスの素晴らしさがわかるようになりました。
今聴くと、ノスタルジーとユーモア、エキゾチックな魅力に溢れる名盤だと思います。実験的なことをやっていながら、作品は聴きやすくて、実に面白い。「ブラック・ピーナッツ」なんて、当時の世相を反映している作品だけど、コトバのあそびが楽しい。
世界に誇る音楽職人、細野晴臣の最高傑作
★★★★★
「はらいそ」も負けず劣らずの傑作だけど
トータルの完成度ではこちらに軍配が上がるんじゃないでしょうか。
リマスターで音質もクリアになって、欠点が見当たりません。
購入後
二週間弱毎日聴いていましたが、全く飽きませんでした。
もちろん今聴いても飽きません。
(一番好きな「ジャパニーズ・フェアウェル・ソング」が
マーティン・デニーの
カヴァーと後で知った時は少しガッカリしたが、
それでも見事なアレンジは流石の一言)
ジャンルにこだわって音楽を聴く人には
良さが伝わらないかもしれませんが、
狭量は人生の損失ですよ、と老婆心。
時代やジャンルにとらわれない 音楽の「普遍性」が詰まったこの名盤。
末永く愛聴したいと思います。
100年後も聴かれる名盤です
★★★★★
細野さんが熱狂しながら作ったであろう、当時の興奮がまさに今ここにあるように感じられるところが大好き。
もし『日本音楽史』という検定教科書を作るとしたら、このアルバムは入れたいです。
奇跡のような1枚だと思います。
これは腰が抜けた!
★★★★★
こりゃ凄い。トロピカル3部作「トロピカルダンディー」「はらいそ」の間に位置するアルバム。トロピカル〜」は前半だけでしたけれど、本作は全曲素晴らしかった。
はっぴぃえんど同様の言葉使いの巧みさと聖域無しの貪欲な音作りには頭が下がった。YMOなんて寄り道しないで、ずぅっとソロで活躍して欲しかったですわ。極上な31分を味わった。何と言えば良いのか、トロピカルでは無くてレトロな音を追求しまくった感じの究極の和音かな。久しぶりの大傑作邦楽CDでした。しかし才能ある人だなぁ。