セラニポージは、人生介入型シミュレーション「ROOMMANIA#203」に登場するキャラクター(大学生、ネジタイヘイ)の生活に関する歌を歌うアーティストとして、ゲーム内に登場する女の子だが、その実像は福富幸宏プロデュース、楽曲担当のササキトモコ、ボーカル東野佑美の3人からなるユニットである。ゲームの世界観もあるのだろうが、それを無視して聴いてみても、宇宙的なポップ感と個性的なヴォーカルで彩られた「なんとも不思議なサウンド」は、一度聴いたら癖になる。(多田ライコウ)
ぼくは
★★★★☆
今のところまだこれとこの前の作品しか聴いていませんが、
1stの「manamoon」のよりも、こっちのボーカルの方が好きです。
より安定していていて、聴きやすく感じました。
声だけならどっちも好きなんだけど、前のボーカルには
どこかまだ曲のメロディーラインに馴れてきっていないような
(確かに歌いやすいものではなかったけど)不自然さがあり、
ときどき聴いてて不安になるときがありました。
・・・その不安定さがいいじゃないかと言われたらそれまでですが。
曲の雰囲気も、このボーカルチェンジに沿ってなのか、
若干変わっていて、違和感を感じないようになっています。
(もし感じるとしたら、それはきっと1stのときのSerani Pojiと
この2ndでのとのギャップに、だと思います。
曲と声の相性自体には問題なし。)
1stにあった包み込むような不思議な温かさは今回それほど感じられず、
その分、このジャケから連想するような、さらっとした爽快感が増したかも。
曲のクオリティーは前作に比べてとても高くなっているので、
この後の作品を聴くのがとても楽しみです。
そして、アレンジに関してはほとんど文句なしで、
音色の選び方がいろいろ参考になりました。
個人的には、一昔前のアイドルポップスみたいな異色作1と、
キュートな4、ゲームのBGMに合いそうな5(インスト曲)、
ボサノバのリズムが心地よい6、
スローで切ない8と9がオススメです。
評価: 7/10
One-Room Survival
★★★★★
全体的に‘女のコ〜’って感じな歌詞とサウンドですが、私のような男でもこれはハマると思います。
中でも三曲目のニュールーマニアポロリ青春にも使われた「スマイリーを探して」は名曲だと思います。思わずノリノリに。
不思議なサウンド、不思議な世界観がたまらない一枚。
やっぱりセラニだったよ!
★★★★★
まなもぉん以降Voが変わったのを知ってたので、今まで聴いてなかったんですが、もっと早く聴いとけば良かった!と思うくらいセラニでした。東野佑美ちゃんの声もピッタリハマッてるし。なにより「まなもぉん」よりも、一曲一曲の完成度が高くなっててビックリしました。この次の「オチャメカン」で更に楽曲のキャッチーさは上がるんですが、プロデュースがちょっと上手く行ってなかったので、是非また福富先生と組んでセラニ復活して欲しいです。
セラニ・尖がり来ん
★★★☆☆
多くのリスナーの方が、そうだったように、僕も前作"まなもぉん"への思い入れが強すぎて、正直肩透かしを喰らった感じだ。前作なしで、まっさらな気持ちで聴いていたら、よく出来たキュートなエレ・ポップだと思っただろうけど。
前作との違いは、やはりセンチメンタリズム、ブラジルで言うところのサウダージ感覚の減退だろう。前作にあったふとした瞬間に、歌詞や歌声が胸を締め付ける感覚が、今作にはない。
ボーカルが東野佑美に交代した部分も影響しているかと思うが、どうも今回は歌詞がピンとこない。曲調がポップになったということは、直接的な原因とは思えないのだが、アレンジが多少柔らかくなり、中庸になった気はする。前作はもっと尖がっていた。そうこれははっきりしていることだ。尖がったパンクな心構え(つまり毒)が、今回、全編で大幅に後退している。つまり、前作はかわいくてオシャレなのに、どこか無機質で冷めた視点が、シュールな歌詞で表現されていたところに新しさがあったのだと思う。
特別な魔法を携えた音楽とは、多少の偶然や奇跡を孕んだときでないと、生まれてこないのだなあと思わされた。
ぴぽぴぽがいいです
★★★★☆
「ぴぽぴぽ」が好きです。かわいくてとにかく切ない!
ヴォーカル変更を残念がる方もいるようですが、ゆみさんのヴォーカルも私はとっても好きです。
何か秘めたような感じがするのは確かにゆきさんのほうだと思いますが、例えば「ラビットパニック」のような明るさが出せるのはゆみさんの素晴らしいところじゃないかと感じました。
「ぴぽぴぽ」のウィスパーボイスも素敵だし。
好みはあるでしょうけれど。