神野について
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神野直彦程、日本の伝統と時代のエポックという歴史認識についての深い考察者はない。日本の全体主義的で相互扶助的風土を踏まえて同じく元来、バイキングとして全体主義的相互扶助なエートスと個人主義を両立させる北欧諸国の中のスウェーデン、かつて今の徹底した個人主義的自由主義自己主義的エートスを持つ英米の新自由主義政策に近い政策を採用しようとしてつまずき神野が原点とするドイツ歴史学派経済学の政策と取り入れて成功させた明治維新。一つのオルタナティブの呈示である。問題は明治政府が維新近代化の際そうしたようにヨーロッパの成功事例をいかに日本の実情にあわせてどう適用すれば上手くいくかという事になるが。