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春と修羅 (愛蔵版詩集シリーズ)

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本図書センター
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賢治、その純粋さに惹かれる詩の数々 ★★★★★
 大正13年4月20日、宮澤賢治は『心象スケツチ 春と修羅』を自費出版した。部数は初版1000部、定価は2円40銭。この、近代日本における画期的な詩集の登場は、当時の人々の目にほとんどとまることはなく、実際に売れたのは100部ほど。賢治は大半の刊本を、せっせと知人などに贈呈したという第一集を手にするのは、感慨無量である。
『心象スケッチ 春と修羅』は賢治の生前に唯一刊行された詩集として広く知られる。
 この詩集を読むと、宮沢賢治の独特の詩の世界が広がる。それは、科学用語や宗教用語が数多く使われていることによる。
「心象スケッチ」と賢治自身が名付けた手法によって書かれ、時間の経過に伴う内面の変容、さらにその内面を外から見る別の視点が取り込まれている。
【序】わたくしといふ現象は 假定された有機交流電燈の ひとつの青い照明です (あらゆる透明な幽霊の複合体) 風景やみんなといっしょに せはしくせはしく明滅しながら いかにもたしかにともりつづける 因果交流電燈の ひとつの青い照明です
 上記表題作「春と修羅」の他、「原体剣舞連」「小岩井農場」や妹トシの臨終を題材とした名作「永訣の朝」、そのトシの魂との交流を詠んだ「青森挽歌」「無声慟哭」「オホーツク挽歌」等の作品がよく知られる。

最高 ★★★★★
もし日本の中から,詩集選べといわれたら。これと,山羊の歌を選ぶ。