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Teaching English As an International Language: Rethinking Goals and Approaches (Oxford Handbooks for Language Teachers Series)

価格: ¥3,422
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Oxford Univ Pr (Sd)
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良質の概説書 ★★★★★
21世紀の英語とその使用者はどうなっていくのかという話題から始まり、英語が第二言語であるバイリンガル、国際語としての英語(EIL)の言語学的記述、EIL指導における文化の扱い方、EILの指導法へと展開されています。

著者は言語とイデオロギーの問題に敏感で、主に"脱英米ネイティヴ"、"英語の国際基準の構築"、"土着文化重視の英語教育"の視点を挙げています。踏み込んだ議論や提案がなされていて、例えば"特に語用論レベルでの非母語話者っぽさが逆に異文化の相手と仲良くなるスキルになる"(第三章)、"教材は自文化発信を見据えたものにするべきである"(第四章)、"Communicative Language Teachingが土着文化に馴染まなければ無理に導入する必要はない"(第五章)などが印象的でした。また、バイリンガル教師はモノリンガル(英語ネイティヴのみ)教師より利点が多い(第二章)という見解には自分も励まされた気分になりました。しかしながら、一方では、新たに固定観念や植民地主義に陥らないように随所で警鐘が鳴らされているのもこの本の良いところだと思いました。

本書を読んで、明日の授業にすぐ何か役立つものがあるというわけではないですが、もっと大きな枠組みで「英語を教えるとは何か」を考えるにはとても良い材料にはなると思います。英語自体もかなり読みやすいです。