インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ)

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 紀伊國屋書店
Amazon.co.jpで確認
この本の要約 ★★★★☆
この本の要約。


トロント大学医学部のドナルド・リーデルメイヤーの実験。結腸検査を受ける682人の患者を2つのグループに分け、最初のグループには通常の結腸検査を受けさせる。そして第二のグループには、通常の結腸検査を受けた後に、結腸鏡の先端を何分かだけ直腸の中に残しておく(医学的には意味のない処置)。そうして、両グループの患者にこの検査の苦痛についての評価を聞く。その結果、第二のグループの患者の苦痛は、通常の検査を受けたグループよりも小さいことが分かり、検査後の苦痛についての総合的評価を10%下げた。第一のグループの患者の32% は、その後も同じ検査を受けたが、第二のグループの患者の43% が再検査を受けた。

アメリカで、自分の子供が拳銃の置いてある友人の家に遊びに行くのと、庭にプールのある友人の家に遊びに行くのでは、親としてどちらが安心するか?アメリカでは600万の家庭がプールを持っている。一方で、銃は全米で2億丁ある。しかし、毎年、家庭のプールで溺死する10歳以下の子供は約550人。一方で、同じ年代の子供で銃で死ぬのは毎年約180人である。思い込みが強い影響を示す一例である。

17世紀の有名な天文学者であるヨハネス・ケプラーは、デンマークの天文学者のティコ・ブラーエから、非常に精密な火星の観察記録を受け取った。そして、ケプラーは火星の軌道を13日程度で解いてみせると名言した。その後、ケプラーは何千枚の紙を費やすほどに代数計算を行ったが、実際に火星の軌道を解析できたのは、何と13年後であった。ケプラーは火星の軌道は円形であるという考えにこだわっていたので、実際には火星軌道はだ円であることを受け入れるのに時間がかかったのである。

人間は自分にとって都合の良い情報は積極的に取り入れ、都合の悪い情報は棚上げしてしまう傾向がある。例えば、タバコを吸う人が喫煙と肺がんの関係を医者から聞いても、余り重視しない。その一方で、「赤ワインは健康によい」という情報は、自分にとって都合がいいから、この情報が広まるのである。

シカゴ大学の経済学者であるリチャード・セイラーは、学生達に次の質問をした。「あなたは携帯電話を持っていますか?クラスの中で何%が携帯電話を持っていると思いますか?」この結果、自分で携帯を持っている学生は、クラスの65%が携帯を持っていると答えた。しかし、自分で携帯を持っていない学生は、持っているのは40%であると答えた。正解は50%だった。つまり、人間は「他人も自分と同じように考えると思う」というバイアスを持っている。社会心理学者はこの傾向をフォールス・コンセンサス効果と呼ぶ。つまり、人はある状況における自分の行動や考えは一般的なものであり、適切であるとみなしているので、他者も普通なら同じ行動をすると考えることである。
経済は感情で動くの続編ではあるが ★★★★☆
前著、経済は感情で動くの続編ではあるが、内容はほぼ同じと考えて良いであろう。

投資を含め、人の選択、決定には確実という事は存在しない。
しかし、決断していかなければならないのが人生、
ならばなるべく理性的に科学的な決定をしたいというのが
我々の願望であろう。
しかし、人には陥りやすい誤謬、傾向(効果)、バイアス等がありなかなか科学的な判断が出来ない。
これらの点につき、分かりやすい例を引いて説明している。

前著を読んで、もう一度読むのが面倒な人にお勧めです。
どこかで聞いた話 ★★★☆☆
「人間の営みは、合理的よりむしろ感情的である」という
新たな学説を紹介した本かなと想像していました。
しかしそうではなく、既に明らかにされている心理学的な
研究成果を列挙したものでした。
それらの成果を体系的に紹介しているというより、ランダム
に羅列しているのですが、最終章で「私たちは実に強く既成
事実に縛られている」と書かれている部分に至ると、何となく
きちんと結論に導かれたような気になりました。
「心理学とは何ぞや」「心理学とは、誰もが何となく自然に
そうであると思っている事を、改めて明文化する学問である」
ということを、より現代生活に則して紹介した本、かな。
だから「新鮮〜!」という読後感ではなく、既にどこかで聞
いたことを再確認した思いでした。
それから、各章の最後に著者なりのエピソードを付け加えて
いるのですが、どうもそれがしっくり来ない。
なぜこの章にこのエピソード? みたいな。


トラップを知るだけでも有益 ★★★★☆
この本は経済学というよりも、社会心理学やステレオタイプの説明に近い。
例として挙げられている調査や研究が、お金やモノを対象にしているという点でエコノミックなのだと理解した。

中でも、多数意見が正しいと錯覚する「集団思考」、高い値札にモノの価値が引きずられてしまう「ハロー効果」、モノを買った理由を正当化し他よりも価値を置く「保有効果」は、陥りやすいトラップ(罠)だと思った。
項目は多いが、一つ一つの文章は短めなので空いた時間に気軽に読める。流れとしては、身近な例を挙げて説明し、本論〜結論と移る。文の最後の締めにはジョークや意味深な言葉が入り、センスの良さが感じられる。
翻訳が良くないという意見もあるが、私はさほど気にならなかった。真剣に読む類の本ではないと思っていたからかもしれない。
顧客をいろいろな視点から考えるヒントになるので、営業やマーケティング・広告関係の人におすすめ。
人が陥ってしまう罠を理解し、参考にしましょう 悪用厳禁(笑) ★★★★★
いやー面白かった

人間の中に潜む様々な感情的な「トラップ」について気付かされた

「アンカリング効果」の様にビジネスで十分利用可能な事(既に自分も上手く騙されている)、「自己奉仕的バイアス」の様についつい陥ってしまう罠、自分が何か決断する時に思い出さなければいけない「保有効果」・・・

いずれもなるほどなるほどと、納得しながら読める1冊

一部の天才を除いて、この本を読んだ事がある人と読んでいない人では、大きな差がつくと思わざるを得ない1冊

ボリュームもそれなりだし、漢字に振り仮名も無いので子供にはお勧めできないが、高校生位になったら誰にでもお勧めできる1冊ではないだろうか?
とても分かり易い。 ★★★★★
とても分かり易い。