平和構築を考える上で必見の好著
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平和構築に携わる者が無条件の前提としている紛争後の国家へのリベラル・デモクラシー導入への批判的考察。各種文献でも極めて引用数が多く、この分野の実践、研究者必見の好著である。適切な事例の選択、論述により著者の主張が説得力を持って述べられており、比較事例研究の手法を理解する上でも参考となる。この結論から著者は"Institutionalization Before Liberarization (IBL)"戦略を主張するが、戦略に具体性が乏しいのがやや難。