剣アクションゲームとパズル系マップゲームの複合型。
複合といっても混在するのではなくてこれら二つのシーケンスを交互に遊ぶ感じ。
つまり、パズルが終わったら襲撃が来て、それを延々と繰り返す。
壁面登攀中や一本橋の上で戦闘したり、罠を利用して敵を倒すなど、パズルと戦闘が混在してほしかったですね。

特筆部分としては、時間を操作する要素が楽しいです。
時間を巻き戻す、停める、過去再生する、といった能力を手に入れ、戦闘やマップ攻略に利用します。
とは言え、戦闘で利用することはほとんどなく、戦闘中に死んでしまったら巻き戻すといった利用方法は可能ですがまあ使うことはないでしょうから、これら時間操作機能はほぼマップ攻略モード用の機能です。

剣劇モードはアサシンクリード風に爽快アクションが楽しめます。
経験値を溜めると戦闘におけるさまざまなパワーアップが出来ます。
ジャンプ・蹴り・斬りを組み合わせたコンボに加えて炎・波動・氷の三種の特殊攻撃を織り交ぜながら戦います。
パズルにウンザリした頃にチャンバラが始まる様にデザインされていて全体のバランスとして飽きづらいと思います。
残念なのは、折角「時間」がテーマなのに特殊攻撃が全て時間とは関係のない技で、しかも既視感のある陳腐なものばかり。新しいものを見たかったです。

パズルモードは、登ったり飛んだりしならが遺跡を進む感じです。
水の流れを止めたり、過去にあったはずの壁や石などを呼び戻して使う、など、時間操作能力を使って攻略するようにデザインされて雰囲気は一見楽しそうです。
が、マップは完全に一本道。
これらの能力を利用しないで攻略は不可能なので、この「時間操作能力」はマップ攻略の多様性を生むものではない。
たとえばある場所を越えるためには、「壁走り」「ジャンプ」この二つのアクションを組み合わせてクリアするわけですが、その際の足場を作るための操作がこの「時間操作」です。流れる水を止めてそこを壁や棒、柱に見立てて利用したり、過去から呼び戻した石を踏み台にして高いところに登るなど。本来そこに柱があれば登る場所に水柱があるのでそれを固めて登る、といった具合ですね。
つまり、時間操作が加わったことで単にマップ移動操作の難易度が増しただけなのです。


☆３程度の普通のゲームですが、とにかくゲームバランスが良いです。
たとえば「地球防衛軍３」や「ベヨネッタ」同様に、シンプルなゲームデザインにもかかわらずかなり楽しめます。これはなんといっても「ゲームバランスの完璧さ」と「雰囲気や演出などにおいて細部へのこだわり度が優れている」ことに起因します。そのため☆４評価をつけました。

PS2の時間の砂シリーズの続編らしいですが、
前作よりはかなり簡単になってきている気がしますが
つくり自体は前シリーズをクリアした人なら即買いです
主人公は同じにしても良かったのでは？

＜良い点＞
●グラフィックがとても綺麗（アサシンクリードと同じくらい）
●水を凍らせる・凍らせない等の能力でルート攻略するタイミングが程よく難しく、攻略しがいがある。
●一度に現れる敵の数が多いので、アクションゲームらしくなった。

＜悪い点＞
●ルートが一本道で単調、仕掛けも似たようなものの繰り返しが多い。
●ずっと城の中を進んでいくので、ステージの目新しさが少ない。
●ルートが難しくなるのはゲーム後半なので、もう少し序盤から難しくてもよかった。
●崩れない壁の出っ張り等が多く、緊張感が少ない。
●華麗な連続技が無いに等しいので、簡単な連続技を数種類（例：ボタン入力XXXとか、XXXYYとか）もほしかった。
●ミニゲーム的なものもあるが、やりこみ要素が少ない。

＜総評＞
プリンスオブペルシャらしさが戻り、まぁまぁ面白い本作だったけど、
一本道で終盤まで簡単なルート攻略が続く・戦闘がいまいち爽快感に欠ける等、
物足りなさも多かった。
次回作が出るなら、ルートの分岐によるステージの見た目の大きな変化、
難しめの仕掛け、華麗な連続技とかに期待したい。

2008年発売のPoPとは別の路線を行っている。
レベルアップによる能力解放とダイナミックに動くしかけによって刺激的なプレーが持続している。巻き戻しの能力のおかげでミスが苦にならないし、テンポよく進める。それでも何回でも失敗してOKというわけではないので、適度な緊張感もちゃんとある。

グラフィックは綺麗。このレベルで縦横無尽に駆け回るキャラクターを操作できるのはすごい。XBOX360やPS3がでるまでこのレベルのアクションゲームを夢見ていた人は多いのでは?タイミングよくボタンを押すだけのゲームになってないのはさすが。

マニアックな設定でもないので、誰が遊んでもとっつきやすいと思います。