目新しさはないけれど、細かい手順を教えてくれる丁寧な本
★★★★☆
甘くてデコラでややバッドテイストなコラージュが全盛の今、アジ紙ならぬアジ・コラージュで独自の世界を展開している、真の大人センス抜群の井上さんの本。アンティークな風合いの、独特の物語性を持った作品を今回も披露してくれる。彼女のつくる紙箱はやはり嘆息もの。本当に美しいなあ。今回は、紙のカットの仕方とか、コーヒー染めの方法とか、基本的なことも丁寧に説明されていて、とても参考になった。
後ろの章の「写真の楽しみ」というエッセイ風のページも、読み応えがある。彼女の作品からは、時代も場所も定かでない、不思議な無国籍性が感じられるけれど、実際にはあまり外国へ出ることはなく、むしろ東京の街中でいろいろなエッセンスを拾い上げているという話が印象的だった。
色々に活用できそうです♪
★★★★☆
アルバム・手紙・額装・旅日記制作などなどに・・・自分のお気に入りを上手く活用するためのノウハウがいっぱい載っています。後は楽しみながら我流にしていくことかなぁ^^
コラージュ制作のさまざまなアイデアとテクニックのレシピ集
★★★★★
私もコラージュを制作するのでその参考に、という目的もありましたが、
どこかで見覚えのある表紙のコラージュに魅かれて即、買いました。
最近流行りのマスキングテープの一つ(倉敷意匠計画室)に彼女の作品があったのでした。
ほかに、私の好きな雑貨屋(キャトルセゾン)にポストカードもあるようです。
京都造形大卒の井上陽子さんのコラージュのアイデアを、
ことこまかに丁寧にその作り方について紹介した実用書です。
必要な具体的な道具の用意についてや、
コラージュ素材の集め方、
プリンターの上手な使い方、コピーのアレンジについて、
いかに趣の良い、雰囲気のある素材を自分で作るか、などなどの方法が紹介されています。
私も美大出なので、使う用具類はどれも慣れたものばかりではあるのですが、
井上さんのちょっとしたアイデアはとてもセンスがよく、
盗みたいものがいくらもあります。
作ることが好きで、同じ趣味感覚をお持ちの方ならば、
高くはない本だと私は思います。