下巻の序盤から怒涛の展開。
その中で少しずつ上巻での謎が解き明かされ、
そして、クライマックス。
そして、エピローグ。
そして――。
正直、残すところ後1ページって分かったところで、(このままここで読むのを止めてしまおうか。そうすりゃ俺の中で『アリソン』は永遠に未完なワケだしククク……)とか本気で考えた。
でも読んだ。読んでしまった。
でも、不思議と他の作品ほど切なくはならなかった。『イリヤの空』とかを読み終えたときなんかはそりゃあもうヒドかったんですけど。
これは何も、『アリソン』に対して他作品ほど愛着が湧かなかったワケではなく、続編ともいえる物語があるからでもなく、(この時点では続編が出るだなんて毛ほども思ってなかったし、知らなかった)
あの終わり方が…なんというか、
ちゃちい表現をすると、『アリソン』という物語が終わっても、アリソン達の物語が終わったワケじゃないってことが感じられて――ってうわ! は、恥ずかしい!
……とにかく、『アリソン』は、名実共に、名作になったと思う。
願わくば、『リリトレ(勝手に省略すな)』が、これと同等か、それ以上の感動をくれることを願って……。
ああでも本当に、面白かったかどうかという以前に、すごく『好きになれた』作品だったなぁ……終わっちゃったのかぁ………はぁ。(物憂げな瞳で遠くを見る)