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アリソン〈3 下〉陰謀という名の列車 (電撃文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: メディアワークス
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あとひと押し…欲しかった気もします ★★★★☆
 1・2巻での「どんでん返しの弱さ」に反発するように、裏の裏的な転換に凝っています。
列車での無線のやり取りなどは「ホワイトアウト」のテロリストの要求のくだりを思い出しました。
それにしても1・2巻足しても5人くらいしか死んでないのに、3巻上下巻では死ぬこと死ぬこと。

 しかし今回も…謎の男の正体が、登場早々に解ってしまった…。
いや、伏線が解り易過ぎるというより、答えがそれしかないので仕方ないんだけど…。
でも、それをあえて書いて、読者に戦争の悲哀や虚しさを伝えるのが、この作者のいいところ。

 国家間の戦争って、簡単に自国民や相手国民をも巻き込んで、それにどんどん無頓着になる。
もともと個人の幸福のためにあるはずの国家が、個人を消耗品的な兵力としてしか見なさなくなる。
これが、戦争の一番の恐怖だと思います。

 特にこの作品中の戦争は、「どちらが始祖か=どちらが優秀か」みたいな理由で始まっているので、
人種や宗教や資源を巡っての現実の戦争より、シンプルな「争うことの愚かさ」が伝わる。

 ロマンスとしては、上巻で早朝に叩き起こされたベネディクトが、フィオナを「大丈夫ですか?」といたわる一言が素敵ですね。
あの台詞が私の深読みじゃなくて良かった…。乗り物では必ず女性が進行方向に座るところとか、徹底してます。

 不満点としては、やはり上下巻になってしまったところ。もう少し削ってでも一冊に纏めてほしかった。
あと、作者のせいではないと思うけれども、ルビの誤植。初版なら許せるけど十版では…。
そして最大は、あのキャラが死んでまで元敵国の民になった理由が説明不足なこと。
家庭を捨てることの重さから考えて、こうするしかなかったという苦汁を書いてほしかった。
それがラストシーンで語られていれば、上下巻に別れてても納得できたのですが…。

 驚いたのは、著者近影の下に書かれてた最後の一文。
これ、大昔のアニメで虹の花を探してたあの人の言葉、いや歌ですよね!?
作者は私より若いと思ってましたが、ちゃんと見直したら1歳上でした。色々言ってすみません先輩。
「もちろん本当だよ……。僕は決めたんだ」 ★★★★☆
 大量殺人犯の目的を達成させないために、アリソン達4人はストーク少佐達と一緒に戻る事に。
 真犯人は誰か?そしてその目的は?
 謎の多い少佐の正体や、アリソンの計画の行方がわかります。
 この巻はヴィルの見せ場も多く、意外な謎解きが面白く、3話の総まとめとなっていて読み応えがありました。
 
…巻き込まれて殺された人は? ★★☆☆☆
目出度し目出度し、で終わりの様にみえるけど、巻き込まれて殺された部下や車掌とか、うやむやにされている様な…。
うんざり ★☆☆☆☆
2巻まで読んだのでなんとか最後までよんだものの、読み続ける程にうんざりさせられる内容にがっかり。特に下巻はひどかった。続編の「リリア...」を読む気にも慣れず。今後この著者の作品を手にする事はないか。
アリソン、完結…… ★★★★★
誰しもが、『その作品』を好きになればなるほどラストが気になって仕方がないのと同時に、その作品を読み終えてしまうということが酷く寂しいものに感じられてしまうものだと思います。少なくとも僕はそうです。
『アリソン』もそうでした。

下巻の序盤から怒涛の展開。
その中で少しずつ上巻での謎が解き明かされ、
そして、クライマックス。
そして、エピローグ。
そして――。

正直、残すところ後1ページって分かったところで、(このままここで読むのを止めてしまおうか。そうすりゃ俺の中で『アリソン』は永遠に未完なワケだしククク……)とか本気で考えた。

でも読んだ。読んでしまった。
でも、不思議と他の作品ほど切なくはならなかった。『イリヤの空』とかを読み終えたときなんかはそりゃあもうヒドかったんですけど。

これは何も、『アリソン』に対して他作品ほど愛着が湧かなかったワケではなく、続編ともいえる物語があるからでもなく、(この時点では続編が出るだなんて毛ほども思ってなかったし、知らなかった)

あの終わり方が…なんというか、
ちゃちい表現をすると、『アリソン』という物語が終わっても、アリソン達の物語が終わったワケじゃないってことが感じられて――ってうわ! は、恥ずかしい!

……とにかく、『アリソン』は、名実共に、名作になったと思う。
願わくば、『リリトレ(勝手に省略すな)』が、これと同等か、それ以上の感動をくれることを願って……。
ああでも本当に、面白かったかどうかという以前に、すごく『好きになれた』作品だったなぁ……終わっちゃったのかぁ………はぁ。(物憂げな瞳で遠くを見る)