名匠クィンシー・ジョーンズのプロデュースのもとに製作された、マイケル・ジャクソンの傑作ソロアルバム。「世界のスーパースター」的な派手で大袈裟な雰囲気の『スリラー』『BAD』などと違い、ソウル、R&Bを基調に非常にシンプルに丁寧に作られた良質なアルバムだ。<1><2><3><5><7>などの有名人気曲はもちろん、<4><8><9>などのアルバム曲も良いものがそろっている、コスト・パフォーマンスの高い作品。(麻路 稔)
今聴いても新しい!おしゃれで、爽やかなMichaelのボーカル♪
★★★★★
30年も前に制作されたとは思えない!
全体を通しておしゃれでカッコイイです。
Michaelのみずみずしくハツラツとした歌声も
聴いていて気持ちがいい。
Rock With You、Don't Stop 'Til You Get Enoughを
ニコニコ笑顔で踊りながら歌っている映像が目の前に広がってくる!
Off The Wallはもちろん、Get On The Floor、すごくいいです。
Burn This Disco Outもおすすめ!
ちびっこマイケルから、ジャクソンズ時代のマイケルを経て、
ここに大人になったハンサムマイケルが!
もしスリラー以降のMichaelしか知らないのであれば、
このアルバムは是非聴いてください。
アルバムとしては、非常に成功をおさめたのに、
グラミー賞を一部門しか取れなかったということですが、
本当にもっと評価されていいアルバムだと思います。
昔からのMichaelファンの方は、このアルバムが一番という
方も多いようですよ!
「スリラー」の裏傑作 輝きは色褪せることなく・・・
★★★★★
リマスター版ということで、音質はかなり良くお勧めの仕様です。
昔から思ってたんですが、意外と「THRILLER」より完成度が高いのでは?
1曲目「今夜はドント・ストップ」のイントロのカッコよさは今聴いてもゾクゾクする。
7曲目「SHE'S OUT OF MY LIFE」は名バラード。マイケルの歌のうまさが炸裂している曲。
リマスター版ではクインシージョーンズのインタビューやデモトラックも何曲か収録されていてトータルタイム60分以上。
「THRILLER」が好きな人も絶対に気に入るアルバムだと思います。
スリラーとほぼ同じメンツの本作の演奏を聴いてみて!
★★★★★
ジャクソン5で才能を開花し、ジャクソンズへと進化したマイケルが、クインシー・ジョーンズと出会い、満を持して世に出たソロデビュー作が本作です。マイケルと言うとスリラーという程、スリラーのイメージは大きいと思いますが、
実はスリラーに参加したメンバーとほぼ同じ布陣が、この作品時に見て取れる訳です。かなりの有名ミュージシャンが数多く参加してるのですが・・・
主なラインナップを列挙すると、クインシー・ジョーンズ プロデュース。グレッグ・フィリンゲインスsyn、ジョン・ロビンソン(ルーファス)dr、ルイス・ジョンソンbs、デビット・フォスターsyn、ロッド・テンパートンarenge その他メジャーなアーティストが大勢参加してます。
これらのミュージシャンの殆どが、スリラーにも参加していまして、ある意味当時のクインシーの秘蔵子ミュージシャン達なんですよね。スリラーや、それ以降のアルバムでは、ドラムパートやベースラインがシンセベースやドラムマシンを多用していた事を考えると、このアルバムまでが、フル生演奏の貴重なアルバムで、スリラーが爆発的に売れる足掛かりになったと考えられると思います。
興味深いのは、バカラックの奥さんキャロル・ベイヤー・セイガーの2ndアルバムの、”It's the Falling in Love ”でデビット・フォスターがアレンジしてるのですが、本作でも同曲の演奏とアレンジを担当している点です。余談ですがフォスターは、スリラーにも参加しています。グレッグ・フィリンゲインスに言わせると、LAを拠点とするスタジオミュージシャン達が多く、ツーカーで阿吽の呼吸で演奏出来るとか。
最初の曲から最後まで捨て曲なし。ポップで聴き易いので洋楽初心者にもお奨め出来るし、とかくマイケルのボーカルに耳が行きがちですが、高度な演奏とアレンジなので、音楽通の人の鑑賞にも堪える出来です。私的にはマイケル・ジャクソンの最高傑作だと思っています。
可能性が詰まった傑作アルバム
★★★★☆
本CDではボーナス・トラックが入っているようなので、私が聞いたアルバムをベースに書く。後のマイケルは「Thriller」あたりから"怪物"めいた感じになってしまったが、この頃は瑞々しかった。producerはクィンシー・ジョーンズだがマイケルも積極的にアルバム作りに関わったようである。
音楽はR&B等のいわゆるblack musicを基調にしているが、それに捕われない幅広い音楽的要素を含んでいて無限の可能性を感じさせた。タイトル作や「Rock'n With You」などの人気曲が良い例で、特にタイトル作は「疲れた時は壁を離れてリラックスしようぜ」と歌詞の面でも新境地を見せている。
そして「She Is Out Of My Life」である。自身の傲慢さで恋人と別れる事になってしまった後悔・切なさを唄ったバラードの名曲であり、録音時、感極まったように最後の部分で泣いているマイケルが印象的。個人的に一番好きな曲である。後のダンス・ミュージック一辺倒に染まる以前の、輝やきを放つ傑作アルバムであり、一番好きなアルバムでもある。
EXTRA TRACKS
★★★★★
OFF THE WALL EXTRA TRACKS付きのUS版です。マイケルのデモはデモじゃないですね。マイケルは人間的には誤解を受けやすく、色々言われていますがボーカリスト、音楽家としての彼の評価は正当なのでしょうか?ビジュアルがなくても十分すぎるほどこのアルバムには’音楽’がつまっています。後に発売されていくアルバムもすばらしいのですが、取り合えずこのアルバムは外さないでほしいと思います。ソウル、ファンク色が強く黒い仕上がりになってはいますが、さほど黒くなく黒いのが苦手の人でも安心して聞けるアルバムだと思います。今聞いても全然古さを感じないのは、音楽としてすばらしいからですね。アイ キャン ヘルプイットはスティービーワンダーの曲ですがマイケルがスティービーに受けた影響も大きい物があるのでしょう、この曲が好きな方はスティービーワンダーのインナービジョンズ、キーオブライフの2つのアルバムを聞くことをおすすめします。