社内LANや電子メール、Webなどを思い通りに扱うソフトを作りたいと思った経験はないだろうか？VisualBasicでネットワークアプリケーションを作る場合には、mapiコントロール、winsockコントロール、その他ネットワーク用のAPIを使わなければならない。これらのコントロールは情報が少ないので、諦める人も少なくないだろう。また、データベースの勉強をしたくても、SQL文やオブジェクトの操作がわかりにくいため、ついつい後回しにしてしまう人もいるのではないだろうか。
そんなVisualBasicのわかりにくい部分を手助けしてくれるのが本書である。本書は、ネットワークとデータベースの「手っ取り早い事例」を300の技として載せている。載っているプログラムのソースは難しくなく、便利なものばかり。目的が明解で簡潔なプログラムソースは、そのまま自分のプログラムに取り入れることができるだろう。たとえば、本書の事例を組み合わせることにより、コントロールコードが埋め込まれた電子メールを自動受信して、遠隔からコントロールさせる機能を簡単に自分のソフトにつけ加えられる。
本書には必要な部分のソースしか載っていない。もしも動きがイメージできない場合は、添付のCD－ROMに動くソフトがあるので、実際に動作させて確かめることができる。アイデアを思いついたときに、基本的な機能を提供してくれる辞書として、机の上に本書を置いておくことをおすすめする。（川藤一真）