この本に付属のCDを１００回聴いて、タイの街を歩いてみた。　本書のフレーズを口ずさむと「パサタイケン」と言われた。類書に比べて実践に良く出てくるフレーズが多く、タイ語学習者には必須の本である。嬉しいことにこのシリーズは他のアジア言語（たとえばベトナム語）とかもある。
録音速度がややゆっくりなので、初級者には学びやすい。タイ語だけを浴びるように聴きたいので、日本語の録音は不要だと思う。車の中で聴くときも連続してタイ語を聴きたい。本書で初級の会話を終了したら、タイのテレビで自然な速度のタイ語に慣れるといいと思う。

初心者には使いやすいし、内容はよくまとまっていてよい。タイ語学習には必須の書である。生きたタイ語が学べる。日本語訳はタイ人の発想を学ぶのに役立つ訳し方のところがある。
ただし　一見量が多いように見えるが、実質ＣＤ一枚で聴ける分量は稼働率で５０％程度である。スペースの時間が多すぎるし、読み上げるスピードが遅い。タイのＴＶ放送の半分程度のスローな録音だ。それにＣＤの録音にやたらと日本語が多い。もうすこし、連続的にタイ語だけで読み上げてほしかった。ＣＤの録音時間の半分くらいしかタイ語が聴けない。効率悪いが類書に比べればまだましなほう。

監修者が監修をおこなっていないと思われる箇所が見受けられるが、著作物の内容が悪くないのに非常に残念だ。〔日本語らしくない日本語〕になっている箇所は監修者の責任だろうと思われる。残念！！

監修者は自分の名を売るため、もしくは金を取るだけで監修を引き受けたのだろうが、その仕事はひどい。たとえばページ175を見ていただけば分かります日本語になっていない文がそのままあります。アサダーユット・チユーシーさんもう少し教師を選ばないと。