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Arrested Development: Season 1 [DVD] [Import]

価格: ¥2,986
カテゴリ: DVD
ブランド: 20th Century Fox
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   放送1年目でエミー賞コメディ部門を受賞した『Arrested Development』は、テレビ番組に希望を持たせてくれるシットコム(シチュエーション・コメディ)だ。悩めるブルース家の姿を擬似ドキュメンタリー風に追った本作は、昨今流行の異色シットコムのひとつで、あらかじめ用意された笑い声やスタジオ内の観客といったシットコムの定番が排除されている。普通のテレビ・ドラマに近い作りだが、超越者たるナレーター(製作総指揮のロン・ハワード)が事の成り行きを見守っているという趣向は例外的にシットコム的。ブルース家をかろうじてつなぎ留めているのは、息子のマイケル・ブルース(ジェイソン・ベイトマン)。変人一家の中で唯一のまともな人間である。仕事熱心で分別もあるマイケルは、父親(ジェフリー・タンバー)が引退したら、一族の企業(エンロン社を思わせる)の経営者に任命されるものと確信していた。しかし、その座は母親(ジェシカ・ウォルター)に奪われてしまう。その上、さらに過酷な災難が待ち受けていた。父親が不正会計で現行犯逮捕され、一家の膨大な資産が凍結されることになったのだ。
   お金を失い、それ以上に家族の愛を失ったブルース家は、窮状を乗り切るために、力を合わせなければならなくなる。誰もが「自分こそナンバー1」と思っている一家にとって、一致団結は簡単なことではなく、マイケルはてんてこ舞いだ。厄介な両親に加え、女たらしの兄(ウィル・アーネット)、何をやらせてもダメな弟(トニー・ヘイル)、欲深い双子の妹(ポーシャ・デ・ロッシ)とその夫(デビッド・クロス)…。マイケルにとって唯一のまともな仲間と言えるのは、息子のジョージ・マイケル(マイケル・セラ)。しかし、そんな息子も年頃で、自分の従妹(アリア・ショウカット)にひそかな思いを寄せている。
   比類なきアンサンブルをリードしているのは、ベイトマンだ。彼にこれほどの演技ができるなんて! どの俳優もハマリ役で、乾いた笑いと、時に超ナンセンスなダイアローグが素晴らしい。しかも、ファルス(笑劇)の古典作品を思わせるような優雅さとテンポのよさを感じさせる。『Arrested Development』の作風は一風変わっていて、少々取っ付きにくいところがある――ケーブル放送を含むどんなテレビ番組とも全然違うのだ。しかし、ひとたびブルース家の珍騒動に足を踏み込めば、何時間でも大笑いできること間違いなし。(Mark Englehart, Amazon.com)