最強のレファレンスのひとつ
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技術翻訳をしているので英語の数量表現には苦労している。数量表現辞典は何冊か持っているが、やっと本当に役立つ、痒いところに手の届く英語数量辞典に出会った。
とにかく、この研究社の辞典はおよそ数に関する英語表現はすべてといって良いくらいカバーされている。
たとえば、数十とか数百などの漠然とした数はseveral [a few] tens of ... とか several [a few] hundred of ... で表現できることは類書にも載っているが、十数個とか百数十個などの概数の英語表現は本書ではじめて出会った。
全体がトピック編と和英編の2部からなり、トピックは64からなる。各トピックはさらに細かく分かれていて大概の数量表現ならヒットする。そして各表現には解説がある。
たとえば、例の翻訳者泣かせの「何番目」というトピックもある。このトピックが「いくつの応用」、「その前にいくつあるか式」、「どこ、いつ、どれの応用」、「順位としての表現」に分けられて対応する英語表現の列挙と解説されている。
和英編はトピック編と連動しており大変便利だ。
さらに「トリビア」が随所に盛り込まれていて大変勉強になる。たとえば「英米人の平熱は37℃?」などというものもある。
科学技術翻訳者/ライターなら是非手元に置いておくべき最強のレファレンスでしょう。