"Lady Sophia's Lover"のスピンオフ。
Lottieには親の決めた遥かに年上の婚約者が。この婚約者というのがナカナカの粘着質な変態で、光源氏よろしくLottieを自分好みのオンナに仕立てようとする。本当の自分を完全否定し、自分の理想を追求する男との結婚生活を恐れ、Lottieは家出する。それから2年後。家族と婚約者からの捜索依頼を受けてLottieを見つけ出したのが、Sir Rossとの取引きでBow Street runnerとなっていたNick。愛のカケラもないどん底人生を歩んできた過去から、誰も愛せなくなってしまっていたNickだけれど、何故かLottieには強く惹かれてしまう･･･。
決してLisa Kleypasのベスト作品と言う訳ではないけれど、充分楽しめる作品です。失うものもなく、恐れを知らぬ向こう見ずなNickが愛する人を得たことでモロさと強さを獲得する過程がグッド。あと、幸せいっぱいなSir RossとSophiaの「めでたし、めでたし」の後の姿を垣間見ることが出来るのも楽しい。