いい酒場には文化がある
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酒場の話に文化という面から切り込んでいる、”いい酒場には文化がある”文面からそれが伝わってくる。
この本は酒場の紹介本ではない、この本に登場する酒場を例に取り酒場とは何かを語っており、
大人の文章で且つ呑んべぇと同じ目線から書かれている。
「俺は知っている」「あの店はよくない」この手の本にありがちな記述は殆どなく、
それがまた読んでいて心地良い。
酒場初心者から酒場常連まで楽しめるが、この本に載っている酒場へ一度なりとも行ったことのある
方にはより楽しめることと思う。
氏が酒場をどのような観点から捉えているかが垣間見れて非常に興味深い一冊でもある。
酒場大好き
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吉田類の「酒場歳時記」です。BS-Iで月曜21:00からの酒場放浪記という番組で作者を知り、購入しました。期待を裏切らない、流石の出来です。なぜ、この本や彼の番組が私の心を打つのかというと、作者の酒に対するスタンスが素晴らしいのです。そもそもなぜ人は酒を飲むのか、そこに立ち返ったスタンスが僕達の心を打つのです。番組では、本当にほろ酔いになり、おいしい肴でビールや焼酎、日本酒を本当においしそうに飲む吉田さん。行く店は大衆酒場。そこで出される肴は安くておいしそうなものばかり。本書もきっちりこのスタンスを守っていて、読んでいるこちらが嬉しくなります。これからは横丁で酒を飲むぞ、と決意を新たにする一読者です。
吉田さんファン必読
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Bs-iの酒場放浪記の裏側がわかります。TVで見ても、酔ってるな〜と思いますが、やっぱりそのとおりでした。
酒と肴と人間模様をしみじみ味わえる本です
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この本は幾多数多あるグルメ本とは一線を画します。あそこの料理は素材が〜などの通ぶった表現は無く、料理とは生き物からいただく・・みたいな生々しさを感じる表現がなされています。また吉田さん得意の酒に関してもスノッブを気取ることなく、ただ淡々と表現されています。(しかし所々で出てくる酒の歴史的造詣には博識を感じさせられます)焦点はあくまで酒場の人間模様です。そして俳句が色を添える・・あたかもそこの酒場にいる様な雰囲気を味わえる本です。あと酒場放浪記の収録の苦労話や吉田さんの猫の話、登山の話など私生活を垣間見ることができます。この本を読んでBSーiの酒場放浪記を見れば、倍楽しめること請け合いです。
つまみになる
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この本だけで 日本酒4合半はいける。
酒場のにおいまで感じてくる一冊。
半合は明日に残しておく。