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ゴムはなぜ伸びる?―500年前、コロンブスが伝えた「新」素材の衝撃 (東京理科大学・坊っちゃん選書)

価格: ¥1
カテゴリ: 単行本
ブランド: オーム社
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ゴム弾性の基礎のキ ★★★★★
本書はゴムがなぜ伸び縮みするかということをテーマに取り上げ、同様に伸縮可能な構造を
持つ金属バネと特徴を対比しながら1章「ゴムっていったいなんだ?」が始まります。

全般を通して、平易な解説で理解が促進されますが、特にゴム弾性の肝ともいえるゴム弾性に
ついては、2章の輪ゴムを用いた思考実験により、高分子鎖のエントロピーとランダムコイルの
概念をうまく表現しています。

3〜5章で実際のゴム材料の過半が製品として供給されるタイヤやパッキン類などを題材に
解説が加えられ、ゴムの利点と欠点が製品上の例えば、タイヤにおけるシリカ材料技術の性能
発現メカニズムについても比較的イメージしやすいものとなっています。

終章において、ゴム材料の将来展望について、ゴムの欠点克服への挑戦や液状ゴム技術、
ゴムのリサイクルなどのトピックスについても触れられています。

本書はほとんど化学式を用いないでも理解ができるように説明がされており、タイヤのウェット
性能と低転がり抵抗を両立させた平易かつ簡潔に記載されており、理解しやすいもので
ゴム物性になじみの無い方へのお勧めの書と言えると思います。
これからゴムを勉強する人,興味ある人の入門に最適です! ★★★★☆
工業的に欠かせないゴムですが,金属や通常の高分子などに比べて本が少ないことが特徴です。入門本もいくらかはあるのですが,中高生向きや雑学本としての意味合いが強いものが多いです。
本書はそのなかでもゴムの歴史などをきちんと掲載しつつ,ゴムの特質や性質を解説,工業的な役割をわかりやすく説明してます。特に,現在注目されているシリカなどの添加剤やカーボンブラックを事細やかに説明されている点に自分は惹かれました。
今後のゴム製品の展望も書かれていることもポイントです。