高校生を対象にした学習辞典のようですが、私は気にいってます。いろいろ工夫してあり、重要なことがわかりやすく、「学習目的」によい辞典だと思います。要は受験するわけでなくても、覚えるべきことは同じなのです。確かに収録語数が少なく、この辞書だけで間に合わないのは事実です。しかし、余分な情報がない感じで、使いやすさを与えます。私は同じ小学館の「プチパル英和辞典」を購入し、この辞書と併用して利用してます。プチパル英和辞典に収録されている語とこの辞典でカタカナで発音表示されている約１万語がほぼ対応しているようです。私にとってこの辞書は学習すべき事項を教えてくれる、大きな単語帳に近い感覚でもあります。

この辞典の特徴はなんと言ってもコロケーションの見やすさである。
各語の各語義ごとにコロケーションが”表現”という四角い枠内にずらっと並べられており、
見やすさではOxfordのコロケーション辞典など及びも着かない。
なぜこの辞書があまり売れないのかよくわからないが、おそらく語数が少ないせいとか、テ
スト欄なるを欄を設けて受験対応辞書のような体裁を取ったこと、発音に仮名表示を併記す
るなどして、いかにも初心者が使うというようなスタイルを取っているからであろうと思う。
なんと言っても冒頭に高校の学習に十分な５万語を載せましたなどと欲のない記述をするの
であるから商売気が無いといえば無い。
扱いやすくページ数を減らして利用者の負担を減らし、見やすい表示をする、典型的な誤用
をテスト欄に取り上げたこと等によって付加価値を上げた結果、辞書としては人生の一時期
にしか使えない受験生向け辞書と誤解され、やや字が中途半端に小さいとか、語数が少ない
などの弊害を生じたように思われるのだが、この辞書は大変すばらしい。
英語の再学習を試みている人も、格好を付けて有名なＧなど細かすぎて見る気にもならない
辞書やＰ中辞典に飛びつかずこの地道な努力をしている辞書を是非虚心に見てして貰いたい。
絶対損はしない。

辞書を使うに当たって、私は、辞書の厚みを気にします。１７５０～１８００ページが目安です。これ以上の厚みだとどうも使いづらくなるような気がします。ワードパルの厚みと情報量がちょうど使いやすい。和英は不要ですが。スーパーアンカーも最初の版の方が使いやすいように思います。それに私くらいの英語力だと、発音記号に仮名をふってあるのも助かる。