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認知文法論〈2〉 (シリーズ認知言語学入門 (第5巻))

価格: ¥2,484
カテゴリ: 単行本
ブランド: 大修館書店
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第4巻 認知文法論1の発刊が待たれる ★★★★★
日本語で書かれた認知文法に関する研究書の中では、山梨正明先生の著書と並ぶ傑作。
読み進めていくうちに言語研究の新たな地平を実感できる好著だ。

しかし、第4巻『認知文法論1』はいったいどうしたのだろう?2003年から順次発刊のはずだが、一向に上梓される気配がない。認知文法の基本的なエッセンスの部分はおそらく第4巻に委ねられているはずだから、このシリーズを待ち望んでいる読者層(学部生・院生)にとっては出版順序がまるで逆である。執筆陣の原稿が遅れているのか、それとも他の理由によるのかは知る由もないが、あまりにも待たせすぎである。これに関しては第5巻の内容とは無関係なので評価は下げないが、一刻も早いシリーズ完結が待たれる。
読み応えのある認知言語学系文法論 ★★★★★
 認知系の主力研究者による論文集。
 一つ一つは比較的テクニカルで、ある程度以上の認知言語学的な考え方への知識や理解が求められる。しかし具体的な認知言語学的な考え方というものは、しばしば指摘されているように、一般的に共有されている部分が少ないように思われる。つまり、やや批判的な言い方をすれば、それぞれの研究者が比較的取り止めのないことを主張しているように思われる。
 無論、一つ一つの論文は、再帰構文やヴォイス現象について、これまでの統語論中心的な考え方から離れてど独自の分析を示しており、興味深いものばかりである。