薬物療法について知りたい方にはいいかも
★★★★☆
本書は医学・心理学・教育学の専門家を招いて開かれた講座の内容を三冊にまとめた本のうち、医学の視点から書かれたものである。120数ページと分量的にも、内容的にも平易に書かれており、読みやすい。
親の視点から考えるならば、薬物療法についての記載が目立ち、最近の書物の中ではそうした点に特色があるといえる。発達障害の治療、教育といった場合、療育が中心となり、薬物についてはてんかん等の場合を除き、原則的には使わないとするものが多いといえる。本書はやや一歩踏み込み、薬物についてもう少し知りたいと思う方にはよいと思う。