あまり知られていない遺産が楽しめるシリーズ最終巻です
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ヨーロッパの世界遺産を国別に分けて紹介する5冊からなるシリーズの最終巻で、ロシア・ポーランド等、東北ヨーロッパの国々が紹介されています。一般的な世界遺産の本であれば、これらの国々の遺産の中では、「キジ島の木造教会」「ワルシャワ歴史地区」あたりの紹介に留まるのですが、当シリーズは、国別の編集になっており、あまり紹介されることがなくて「こんな素晴らしいものもあったのか」と思わせるものまで紹介されていることが、嬉しい所です。また、類書に比べると、文章も「風土の魅力」「栄華のとき」「この人に注目」「見どころ」といったテーマ別に、写真とほぼ対比する形で書かれており、非常に読みやすく、世界史の勉強になるのも特徴でしょうか。
美しい写真と簡潔な文章で、ヨーロッパ各国(の世界遺産)を知ることが出来る楽しいシリーズです。