絵に限ったことではないが、大人になってから新しい趣味をはじめると、いろいろ形から入っていきたくなる。それをするだけの財力はあるし、また、作ろうと思えば時間も作れる。いわゆる大人の趣味。さて、この本、そういう、大人の趣味で絵をはじめた人の知識欲を満たしてくれるのには、とても役立つ。

本能でいろんな事を試行錯誤して、試しながら自分の色を見つけていくというのが、本当の絵描きの姿だろう。それが自分の絵を見つけることになるとは思う。でも、時間が限られた、趣味の場合は違う。何も画家になって絵を売って収入を得ようと思ってるわけじゃない。自分の見た印象がどうやれば絵にできるのか、試行錯誤している時間的余裕もそんなに無い。この本はそういう場合に、絵の部分部分をどのように着色していけば、それらしく見えるようになるか手ほどきし、また、それを通して、基礎的な絵の技法を解説している。大人という物は、とかく、頭で理解してから先に進まないと安心でいない物、その安心を少しだけ与えてくれる本だと思う。

この本は、一気に通読してもいいが読むだけではそんなに楽しくない。とりあえず軽く目を通したら、やはり実際に塗りながら辞書的に使ってみないとこの本良さは分からないでしょう。塗りパターンのサンプル集としては題材も幅広く実用的。水彩画の入門書として良書だと思う。

作例が実際の現地で描かれたものでなく、誰かの写した写真を元に部品化してまとめられてるような本だ。極端に言えば　水は水色・葉っぱは
緑・木は茶色というような固定観念をつけてしまいう。着彩の元になった写真が貼ってあればよい参考になるが、写真はいっさいなく、機械的な着彩が身に付いてしまい自然な感覚がなくなる。

これが描きたかったけどどうしたらいいか全くわからないという方、必見です！空・山・海・河川・平野・樹・湖・建物・点景という項目に分かれています。雲の中には綿雲・積雲・ひつじ雲・入道雲・ほうき雲・いわし雲・うろこ雲・すじ雲の描き方、空も普通の空から夕暮れ時や黄昏時など。山もいろいろな形があり建物も民家やお店・神社やビル・洋風建築などが載っています。樹に関してはケヤキや楠・ツツジ・桜他。点景には人物・どうぶつ・車やトラック・自転車など。とにかくたくさん載っています。フルカラーで見やすいですしこれ見ただけでちょっと描いてみようかな、私でもできるかな？！と思わせてくれます。値段的にも買って損なし！おすすめの１冊です。

すごく詳しく描いてある本です。

まず空は空、水辺は水辺、建物は建物と大まかに分けてあり、その中で描き方を詳しく解説されてあります。
ただ空、というだけでも色々な描き方が掲載されておりとても参考になりました。
初心者にも上級者にもおすすめの１冊です。

綺麗な絵がたくさん載っており、眺めているだけで描きたくなってきました。