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ワーニャ伯父さん/三人姉妹 (光文社古典新訳文庫)

価格: ¥842
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
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チェーホフの戯曲! ★★★★☆
新訳というものが必ずしも読みやすい現代語訳ではないという場合があるが、
本書は読みやすい訳である。
チェーホフの戯曲はすばらしい。
彼の短編を読んだことのある人は、
ぜひ、読んでみることをおすすめする。
ただ、訳者のチェーホフの理解には少し違和感を覚える部分もあった。
より簡潔で自然な口調の訳に ★★★★★
チェホフの『三人姉妹』は、20世紀演劇全体の中でも特筆すべき傑作だ。人間存在の根本にある"滑稽さ"を曇りなく見詰めており、リアリズム演劇から不条理劇へ一歩踏み出している。人々は、自分の不満を訴えることには熱心だが、他人の話はちっとも聞いていない。誰もが雄弁に語るわりには、対話は成り立っていない。これはまさに我々自身の姿ではないか! 浦氏の新訳は日本語の切れがよく、上演にも向いている。たとえば、中学教師クルイギンと妻マーシャの対話を、既訳と比べてみよう。小心者の彼は妻の不倫を知っているが、知らないふりをして、じっと耐えるしかない。そういう夫を、妻は、ラテン語の動詞「愛する」の人称活用形でもって弄ぶ。「[クルイギン]いま帰るよ。私のすてきな、すばらしい奥さん。私は愛しているよ、かけがえのない奥さん。/[マーシャ](腹立たしげに)愛さない、愛します、愛する、愛するとき、愛すれば、愛せよ」(ちくま文庫、松下訳)。「[ク]いま行くよ。私の大事な、すばらしい奥さん。私は愛しているよ、かけがいのない、私の奥さん。/[マ](憤然と)アモ、アマス、アマト、アマムス、アマティス、アマント」(神西訳、新潮文庫)。「[ク]じゃあ、私は帰るよ。ぼくの奥さん、すばらしい奥さん。愛しているよ、君はかけがいのない女性だ。/[マ](苛立って)愛す、愛すれば、愛するとき、愛するなら、愛しても」(本訳)。