これからServlets & JSPの最新バージョン(J2EE1.4)を学ぼうと思っているあなたに朗報だ。本書が必要な知識を効率よく伝授してくれる。これを読めば、Sun認定Webコンポーネントディベロッパ(SCWCD)1.4試験に合格できる力が身についてしまう。
あなたの目的は何だろう? もし、それが試験に合格することなら、まさに本書の目的にぴったりだ。
しかし、自分は試験になど興味はない、とにかく、次のプロジェクトで、Servlets & JSPsを使いこなせなくてはいけない、という人もいるだろう。毎日締め切りとの戦いで、カフェイン摂取も許容量を超えてしまった、という人も。そんな人の場合、やみくもに本を読んで時間を無駄にすることはできないはずだ。ちまたにあふれる本のなかには、エキスパートでもなければ必要のない情報まで書かれているものもあるのだから。
でも任せてほしい。本書はそんなあなたにもおすすめだ。本書の「脳にやさしい」説明が、必要な知識を頭にしっかりと「叩き込んで」くれる(もちろん金槌は使わないのでご安心を)。だから、ServletもJSPもすばやく深く理解できてしまうはず。『The Da Vinci Code』並みのおもしろさとは言わないまでも、本書がなぜ、多くのレビューのなかで「ページターナー(page turner = ページを繰るのももどかしいくらいおもしろい本)」と評されているのかは、読み始めればすぐにわかるだろう。それに何より、本書は「使える知識」を与えてくれる。試験に合格した暁には覚えたことを片っ端から忘れてる、なんてことにはならないのだ。
ServletとJSPの書き方、コンテナの運用法(と点検法)、新しいJSPの式言語(EL)の使い方、JSPで書いては「いけない」こと、デプロイメントディスクリプタの書き方、アプリケーションの保護、それにサーバーサイドのデザインパターンの使い方までしっかりカバー。あなたは試験に合格できるだけでなく、学んだことを本当に理解して、すぐにも仕事に役立てることができるのだ。
新しくなった試験は難関だ。以前のSCWCDより格段に難しい。そのことは、本書の執筆者たちが誰よりもよく知っている。というのも、本書の執筆者が試験問題を作成しているからだ(もちろん彼らは、対策本を買わせるために試験を難しくしてやろうなんて、夢にも思っていないので誤解のないように)。とにかく本書は、読者をさんざん楽しませた挙句、試験にまで合格させてくれる、すごい本だ。もしもあなたが、Sun認定ビジネスコンポーネントディベロッパ(SCBCD)の合格を目指してHead First EJBを読んだ大勢のなかの1人なら、本書のすばらしさが予想できるだろう。