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グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)

価格: ¥1,365
カテゴリ: 単行本
ブランド: 早川書房
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一番面白いと思ったのは、G-mailで『+』を使った技。これは全く知らなかった ★★★★★
オリジナルは2009年リリース。邦訳は2009年12月20日リリース。ダグラス・C・メリルは元グーグルのCIO(最高情報責任者)。グーグルには2003年に入社していて、株式公開の際、中心的役割を果たしている。タルサ大学で社会的政治組織を学び、プリンストン大学で心理学の博士号取得。ランド研究所で情報科学を研究していたという経歴である。それ以上に驚かされるのは氏が失語症を患いながら、これだけのキャリアを持っているということだろう。

逆を言わせてもらえば、氏が失語症であったがために、これほど効率的に脳を使い、ツールを使うことに必然的に秀でている、と言うことになる。この前テレビで高校生クイズの決勝戦を観ていて、開成と浦和の驚異的な『知力』に驚いたのだが、ひとつ思ったことがある。こういう風に鬼のように知識を頭に詰め込む時代はもう終わっているんじゃないか、ということだ。つまり失語症であるメリル氏は、この高校生のような答を次々と出すことはおそらくできないのだろう。しかし、氏は『検索』を使って、この答の背景にある多大なバック・ボーンまで引っ張ってくるだろう。つまり、人間の脳はこれらを『引っ張ってきて答える能力』と旧来の秀才の『歩く百科事典』の2種類があるように思える。そしておそらくこれから必要なのは『引っ張ってきて答える能力』なのだと思う。

面白いのはダグラス・C・メリル氏は元グーグルのCIOだったにもかかわらず、グーグルのツール一辺倒でないところだ。つまり自分の気持ちに正直にツールを薦めているところに好感が持てる。一番面白いと思ったのは、G-mailで『+』を使った技。これは全く知らなかった。そういうツール(基本的に無料で超高機能)を知っていると毎日が変わる。確かにそうだと思う。特に後半は情報整理のヒントのオン・パレード。すばらしい一冊である。
手段としての「整理法」ではなく、「どうありたいのか」という心構え、みたいな本 ★★★★☆
グーグルのCIOを勤めた人物の書いた整理術の本。読み易いし、また、面白いと思うが、「整理術」という文脈で言うと、特別に新しい情報は無いと思う。

まず社会が課す様々な制約の中で、どのように考えて行動するか、という話。次に、アナログによる整理(紙)とデジタルによる整理の話(クラウド)、また、Gメールなどのグーグルのツールをどう利用するのか、という話。そして、最後に、仕事とプライヴェートとの関わり方についての話が少し。

パート1と、パート2に書かれているのは主として、自らが置かれた状況の中で、いかにして行動するか、という話だ。ここで展開されている、覚えるべき事柄に物語を結び付けて記憶する、或いは、無理に整理せずに、後から検索などで調べられるようにしようというのは、それぞれ、森博嗣がブログやエッセイというで書いている内容、また、野口悠紀雄の超整理法などで書かれている方法と基本的に共通だ。グーグルのサービスについては、整理法という点は別にしても数多くの本で解説されている。

このように、一つ一つのトピックとしては、新しい要素は無いが、洋の東西を問わず、良く似た方法が出てくるというのは、それはそれで興味深い。また、エピソードなども交えつつで読み易いし、各章末にその章の内容がまとめられており、その点でも好感が持てる。結局の所、自分はどうしたいのか、どうありたいのか、まずはそこを見極める必要があるのかもしれない。少なくとも方法としては幾つもあるのだから。
グーグルを使った情報整理術を知りたい人はいい意味で裏切られます ★★★★★
本書は元グーグル社の最高情報責任者(CIO)によって情報整理術が取り上げられています。

彼は幼いころ、失読症という病を患っており学習障害を持っていたが、自身で情報整理術を生み出しプリンストン大学で認知科学の博士号まで取得できたそうです。

前半はその認知科学の学習で学んだ脳の仕組みの視点からも踏まえて、その情報整理術を本書で紹介している。
後半はGメール等のテクノロジーを駆使した整理術を紹介している。

全てが心に響くようなとても素敵な話であったが、その中でひとつ今の時代にあっている言葉を挙げると、

「知識は力ならず。知識の共有こそ力なり。」

特定の知識を自分だけ持っていても、強みにもならないし、力にもならない。知識は共有できてこそ活きるという意味である。まさしく、インターネット中心の現代社会を表現している言葉だと思う。

また、テクノロジ分野での内容では、紙とデジタルとの使い分けというところが非常におもしろい。元グーグル社CIOの著者でさえ、請求書などはネット通知ではなく、郵送で受け取っているとのこと。著者は紙で整理する方がいいもの、デジタルで整理する方がいいもの、と個人的アドバイスは行っているが、結論は「万人にぴったりな整理術などない」というのが著者の意見である。たとえば情報は全てクラウドで保存するという人も多いと思うが、私はクラウドはセキュリティの観点から未だGメール以外は使う気になれない。また、PDF資料もPDFのままで残すよりも印刷して紙にして保存する方が読みやすい。それは人それぞれである、ということである。

そして大事なのは「整理」ではなく「検索」であるということも言っている。GメールやPCの中にファイルを適当に置いておいても、Gメールやデスクトップ検索があればすぐに見つけてくれる。いちいち整理する必要などない、ということである。この発想は非常に面白い。元グーグルのCIOということもあって、グーグルのサービス(Gメール・グーグルドキュメント・デスクトップ検索)などの有効な使い方も紹介している。

最後に、著者が情報整理術に有用なサービスを紹介しているのですが、アップル社のもの(クイックシルバー)を推薦したり、マイクロソフト社のもの (ウィンドウズ・ライブ・シンク)を推薦したりして、この本のリアルさを感じました。名著だと思います。
思ったよりも ★★★☆☆
この本のタイトルと著者の略歴を見て購読しましたが、当たり前のことが多く、あまり、参考にはなりませんでした。
知識の整理にはなりましたが。
本は厚いが、内容は少ない。 ★★☆☆☆
新書としては厚い本だが、内容は少ない。1/3位まで読んであとは流し読みしてしまった。Gmailなどグーグルのサービスを日常的に使っている人にはあまり発見はないと思う。
著者が失読症をどのように克服したのかということにも興味があったが、これもよく分からなかった。