期待し過ぎてはいけないが
★★★☆☆
はしょっている問題はかなり多い。特に難しい問題(位相的に発想しにくいとか)。数学的厳密さも、今のマクロ経済学者一般のレベルとして、ゆるいような気がする。しかしそれはそれでシカゴの院生の質もこんなもんかとわかるし、今も問題の答えを求めるウェブサイトが開かれているので、ある意味ではチャレンジングだとポジティブには言える。
あと、スタンダードな問題だけどめんどくさいとか、Stokey=Lucasの置いた問題の仮定が甘すぎるんじゃないというときに、この本を開けば時間の節約になるはず。
なのでForewordでStokey=Lucasが言っているように、あくまで先生から教わるというより、共に議論する勉強会のメンバーがひとり増えたくらいのつもりで考えたほうがいい。