ところどころにワンポイントアドバイスがあるのですが、だれでも読んでいれば確実に理解できている部分をわざわざポイントとして取り上げられても、それはわかっているんだけどなーと感じてしまいます。
例文の数は非常に少ないです。動詞の活用に関しては、未来形を含めた活用を全て網羅してあり、そのあたりは評価できると思います。しかし、動詞の活用法の表を見たところで、実際の例文が少なければ、動詞をうまく使えるとは思えません。ポルトガル語の活用はああ!なる。形容詞はああなる。その流れだけは理解できてもこれだけでは・・・。演習問題も一単語の書き換えが大部分で、訳したり作文したりするのは少なく、簡単すぎて肩すかしの印象です。
しかし、贅肉がとことん無いのは評価できると思います。実際4-5時間もあれば読破できてしまえるのは良いですし、多くの人が途中で投げ出すことなく終わらすことができると思います。
この手の入門書を買う人は海外へ行くなり、ブラジル人と会話するなり、多少なりとも実践的な内容を求めているのではないかと思います。この本はとにかく簡単だ!ということを売りにしているのだと思いますが、それが所によっては強調されすぎていて、内容には満足できませんでした。