時代を感じさせる機体
★★★★★
初代GBの対抗機種としてセガが世に送り出した機体である。国内初のカラー液晶搭載機種でバックライト付き。ちなみに世界初のカラー液晶搭載機種は1989年にアタリ社から出ている。そして、別売りTVチューナーパックをつければ携帯テレビにもなった。このTVチューナーパックはアナログチューナーとデジタルチューナーがあり当時は本体よりも高かったため今となっては特にデジタルチューナーのほうはレア物である。と、一見初代GBよりもハイスペックのように見えるが、致命的な弱点が存在する…まず本体のデカさ。初代GBよりもデカく、分厚い携帯電話を閉じた状態で横に四台並べたぐらいに匹敵する。これはかなりおおざっぱな表現なので実機を見て欲しい。そしてもう一つ。電池の持続時間だ。初代GBは単3電池4本で最大35時間稼働するのに対し、単3電池6本で5〜6時間しか稼働しないという時代を感じさせるスペック…ちなみにパワーバッテリーという充電式のこれまた本体並にデカい電池も発売したのだがこれを付けると厚さが倍近くになるという奇跡…これじゃあソニックやぷよぷよなどを移植しても勝てねーよなぁ…その後、キッズギアという名に変更し、人々から忘れ去られ消えていった…だけど隠れた名作はかなりあるし、ACアダプター対応でファミコンのACアダプターも使えるから家でするなら問題ない。かわいそうだが携帯ゲーム機と考えない方が十分楽しめる!!が、中古ショップの大手クラスではほとんど取り扱ってないので探すのに一苦労するという悲しい現実があるのも忘れないで頂きたい。