システムについてはもうレビューされているようなので、
違う側面から評価させて頂きたいと思います。

このゲームギアのシリーズで私が一番素晴らしいと思うのは、このゲームの「癒し感」です。

まず、携帯ゲームでの3DダンジョンRPGというものが絶妙な没入感を生んでいます。
更に,3DダンジョンRPGが持つ特有の緊張感というものが、完成され安定している世界観および
キャラ達の存在によって完全に霧散しています（魔導物語が持つ「柔らかい」システムも、これを助けていると思います）。

これらが合わさって、このゲームはプレイヤーにとって本当に、夢心地のような心地よいひと時を与えてくれるものになっているのです。
是非暗い部屋の寝床でプレイしましょう。

これを読んでくれた方。もしゲームギアを手に入れる幸運に見舞われたなら、
是非このシリーズを遊んでみてください。

MSX－2の「魔導物語1-2-3」のリメイク作品です。
但し、MSX-2版やPC-9801版等のストーリとはかなり違うストーリになっているので、他の機種でやった事がある方でもそれなりに楽しめる事でしょう。
GG版魔導物語の１や２をやった事の無い方でも充分楽しめる作品かと思いますが、先に１、２をやってからの方がより楽しめるかと思います。

ゲームは主に3Dのダンジョンを探索し、先に進むようになっており、戦闘中もHP等の数値やステータスを文字で表す「ファジーパラメータシステム」やGGのハードでかなりクリアなサンプリングボイスを敵、自分共に攻撃時、ダメージ時等惜しみなく色々な所に使われる「マジカルボイスシステム」等、魔導物語ならではのシステムがたくさんあります。

特に、ファジーパラメータシステムは後にも先にもこの「魔導物語」にしか使われなかったコンパイル独自のシステムです。

ただ、悔やまれる事はサンプリングボイスが出た時に一瞬ですがBGMが途切れる事でしょうか。