永井豪の原作、テレビ放映のアニメーション版としてファンを増やしてきた主人公は、日本のコミックヒーローのなかでもダークさが際立っており、そこが最大の魅力だった。これが遺作となった那須博之監督による実写化は、アニメ版ではなく原作に基づいている。両親を亡くして牧村家で暮らす不動明は、親友である飛鳥了の父が死んだことがきっかけとなり、デーモン(悪魔)と合体してしまう。デビルマンに変身する明だが、他のデーモンとは違って彼には人間の心が宿ったままとなり、その葛藤を抱えながら、彼は人間とデーモン一族の激しい戦いに巻き込まれていく。
不動明と飛鳥了を双子のイケメン兄弟、伊崎央登と伊崎右典が演じることで、妖しげな世界観は強調された。冨永愛がその美しさを強調して表現する妖鳥シレーヌも含め、キャスティング自体は悪くない。ただ残念なのは、演技力が伴っていないこと。夫婦役の宇崎竜童、阿木耀子に至っては、もう少しがんばってもらわないと…。原作の持つ哲学的でミステリアスな世界を表現するには、みな力不足なのだ。映像は、この手の日本映画のなかでは合格点か。変身やバトルシーンのVFXは、スケール感にやや欠けるものの、チープさは感じさせない。デビルマンのファンにとっては、突っ込みを入れながら観るという楽しみは残されている。(斉藤博昭)
なんだかなぁ・・・
★☆☆☆☆
演技ひどすぎ・・・アクション粗すぎ・・・CG浮きすぎ・・・
昔、某バラエティ番組で小野み○きさんがメイクでやっていたデビルマンの方がはるかにクオリティ高く感じてしまったのは私だけでしょうか。
日本のCG技術って決して低くないのに、なぜこのような「これだけCG頑張ってみました」といった感じになってしまうのでしょう。
もっと、「どこまで実写なのかよく見ても区別がつかない」ような錯覚を起こさせてくれる様、次回監督作品に期待・・・してみます。
出来ることなら
★☆☆☆☆
数年前、まだ実写版デビルマンが制作されてなかった頃に、何かの番組か雑誌かで三池嵩史監督が
『デビルマンと座頭市の映画を監督したい』と語ってました。
その2作品は数年後にそれぞれ別の監督が映画制作しましたが、両作品とも三池監督が作った作品を観たかった。
特に『デビルマ』は今からでも三池監督によって作り直してほしいと思いますし、
ぜひ三池嵩史版『デビルマン』が観たいです。
つまらないけど、、
★☆☆☆☆
ネットでの様々な悪評を見てどれほどひどいのか楽しみにしてみましたが、
正直それほどでもありませんでした。
主演の二人の大根っぷりは確かによく監督OK出したなと、まわりのスタッフも途中でやばいと
思わなかったのかと?思うほどですが、ストーリーは原作があるので破綻はしてませんし、
狂気にかられた人間の恐ろしさ、本当に恐ろしいのはデーモンでなく人間であるというコンセプトは若干伝わってきました。
ただ間違っても面白くはありません。主演の二人の演技以外にも突っ込みどころはたくさんあります。
ただ主演さえ違っていればもう少しまともな作品になりえたと思うので非常に残念です。
何もそこまで言わなくても。
★★★★★
ネットでかなりの方が酷評されていたので気になって見てみました。
近所のレンタル店では置いてなかったので思い切ってDVD購入。
期待と不安の中観賞。観終わった感想は、そこまで酷いかなあ?
むしろ斬新で監督の個性が光る面白い作品だと思いました。主演の双子のアイドルもそこまで演技酷いと思わなかったし、演出も原作と違いエンターテーメント性重視であれはあれで良いと思います。
カメオ出演している人達も以外性があってちょっとした息抜きになると思います。あらさがしとか批判的な目でみなければ十分楽しめる作品だと思います。
果たして、サタンとは、見た目の事ではなく心の中に潜むもので人間の姿をしていてもサタンである者、サタンの姿をしていても美しい心を持つ者がいるんだという監督のメッセージを理解できた人がこの映画を見た人の中でどれだけいたでしょうか?
これより酷い作品なんて日本映画には探せばいくらでも有りますよ。今上映中の借りぐらしのアリエッティなんて商業性重視で観客無視の利益優先のある意味デビルマンなんかより酷い作品だと思いますよ。
今年に入って、レヴューが10超え!?
★☆☆☆☆
今年に入ってから10件以上も新規のレヴューの書き込みがあることに驚きました。もう6年前の映画なのに凄いことですね。 私も含めてですが、やはり永井豪の漫画版『デビルマン』を相当愛しているのでしょうね。「恐怖と幻想美。詩情すら漂うSF漫画の最高峰」。これは当時の講談社コミックスの巻末のコミックス紹介文です。私が生まれた年に少年マガジンに連載され、私が初めて漫画版を読破したのは小学2年生の時。ほぼ同年齢ぐらいのタレちゃんの首なし死体、美樹の生首、人類の滅亡など、あまりにも小2にはショッキング過ぎました。しかし、やはりはまってしまい、抜け出せなくなってしまいました。 OVA版が出た時は中3の時、これも最高でした。未完なのが惜しまれます。 平成5年の完全復刻版が出た時も嬉しかった。やはり、『デビルマン』は最初の講談社コミックスのフォーマットで読むのが一番面白い。 平成10年、CDの『デビルマン伝説』でOVA版の続きがドラマ編として描かれたことも自分の中のOVA版についての落し所となりました。 こういった30年を超える想いを、ズタズタに引き裂かれました。落としどころもなく、無惨に。 それが、映画『デビルマン』です。