まさにスタートアップガイド
★★★★★
世はデジタル画のノウハウ本最盛期。カラーインクについて右も左もわからない、周囲にカラーインクを使っている友人もいない身には、かゆいところに手が届く1冊です。道具はこれ、使い方はこんな感じ、用紙はこんなものが……と至れり尽くせり。プロ作家さんたちの作画の手順では、「混ぜてはいけない」とネットで言われていたDr.マーチンのカラーインクを混ぜたり水で薄めて紙の上で分離させたりといった思いも寄らないノウハウを学べて興味津々でした。
そして大変貴重なのは、ネットにも書籍にもほとんど資料がないアートカラーカリグラフィーインクのカラーチャート。また、スポイト付き空ボトルの使い道の謎が解けたり、使い方がさっぱりわからなかったクリアーインクの具体的用法と効果まで載っていて大変助かりました。
既に廃盤になっているルマカラーインクについて載っているのは隔世の感ありですし、カラーインクガイドなのに唐突にモノクロ短編マンガが載っていたり一部のカラーで見たいページがモノクロだったりするのはご愛敬ですが、タイトル通り「スタートアップガイド」としての役目は十二分に果たしています。これから手探りでカラーインク画を始める初心者さんには最適の1冊です。
ごくごく当たり前のことを
★★★☆☆
カラーインクをさわるのが初めて、という人には参考になる内容かもしれません。
すでにカラーインクで絵を描いていて、さらにスキルアップを目指そうという人には、この本はお勧めできません。参考になるテクニックは皆無に近いです。
かろうじて参考になるのは、各社カラーインクの色比較や、色彩に関する基本的な記述程度でしょう。
自分で描きまくることが一番のスキルアップになるかと思います。
微妙…
★★★☆☆
参考になったのは、ほとんどの作家さんがドクターマーチン
というカラーインクを使用されていることでした。
作家さんの作業工程を乗せるより、その分カラーインクの
さまざまなテクニックや、上手く塗るコツなど、そういうこと
を増やしていってほしいと思いました。
作家さんの作業工程を載せるのもいいかもしれませんが、
作業の仕方は人それぞれですし、やり方も違います。
ということは本を読んだだけでは絵も上手くなる訳がありません。
やはり自分で画材を購入し、独自で描いていくほうが
賢明なのではないでしょうか。
カラーインクを使う際は、紙も重視しなくてはいけません。
よくハガキでイラストを投稿される方がいらっしゃいますが、
ハガキは吸水性がなく、せっかくのカラーインクも綺麗に
塗ることができません。
この本に書いてあるように、いろいろな水彩紙をお試しください。
カラーインクを使う際は水彩紙がおすすめです。